レクチャー: 不明熱・モノモノしい症例 その2
症例: 70台男性の発熱.
・18日前に発熱と下部尿路症状にて受診し,
膿尿, 前立腺の圧痛, PSA 21と上昇を認めたため, 前立腺炎と診断された.
・LVFXにて治療し, 速やかに解熱. Labも改善したために2週間で治療は終了した.
・治療終了4日後に発熱, 炎症反応上昇, 膝周囲/下肢の網様皮斑, 間欠跛行
を認めた.
膿尿は認めない. PSAも低下傾向であった.
血液検査,
・初期に前立腺炎と診断され, LVFXが開始されたのが[-18D]
・LVFX開始後3日目(-15D)では炎症反応や尿所見は改善した.
・-10Dで最後にチェックし, 経過良好と判断され, 抗菌薬は14日で終了された.
・しかしながら, その4日後から再度発熱を認め, 改善乏しいために来院した [当日の部分]. その際は尿検査も正常であり, 下部尿路症状も認めなかった.
さて, この検査の推移をよく見てみると・・・
・前立腺炎急性期の時点ですでにMoが高い.
・そして改善とともに分画は低下するが, 再度発熱を認め際は上昇している.
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