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Case3:同じことを言わせないために。

※コミュニケーション上で、自分自身(あおまる)が、上手く対応できなかった状況・物事について、職場や登場人物等を含め、すべて架空の設定に当てはめ、理解・対応を検討しようと考えています。認知行動療法・7つのコラム法を参考にしながら、記載するように努めています。



【職場設定】

  • A社:主に食品倉庫の(在庫)管理を行う会社。食品の配達をB社に委託している。土日祝は休み。

  • B社:A社から食品の配達、配達前の数量チェックを委託されている。


【登場人物/キャラクター情報】

  • あおまる/30代後半、A社の正社員、勤続3年目(異業種からの転職)、対応が難しいとき等、閉口してしまう傾向あり。

  • 上司/40代後半、勤続20年以上(約1年前にA社に異動)、良く響く声の持ち主で、事務所内外に会話の内容が、筒抜けになっているときがある。

  • 女A/60代前半、A社の再雇用職員(フルタイム)、勤続30年以上、在庫管理のリーダー、自身のミスは軽い謝罪で済ませ、他人のミスは、その大小に関わらず強く非難する傾向あり。

  • 女B/50代前半、A社のパート職員、勤続15年以上、女Aの前では女Aに同調するが、女Aが不在時は女Aをこき下ろす傾向あり。


【状況】

某日、A社の在庫管理・発注ミスにより、みかんジュースの納品が、その配達日・当日となってしまった。みかんジュースは、午前9時に納品され、同日の午後2時の便で、取引先へ配達することとなった。

通常、少なくとも前日までに、B社の職員が、翌日の配達分の数量チェック等、配達の準備を行っている。

今回のミスについて、B社への連絡等の対応を、あおまるが実施した。

これまでも、残念ながら、同様のミスは発生していた。その際、A社からB社への対応として、①事前の電話連絡:謝罪+食品の納品日が、配達日と同日になる旨を伝達、②納品日の電話連絡:謝罪+食品が納品された旨を伝達(その後、B社の職員が、A社の食品倉庫に、当該食品を取り行く)、をすることと教えられていた。A社の他の職員も、同様の対応を行っていた。

みかんジュースが無事に納品され、上記の「②納品日の電話連絡」を、B社に行った。電話を切ると、上司に声をかけられた。

上司:「あおまるさん、今、ちょっと良い?」

あおまる:「はい」

上司の前に立つ。

上司:「今、B社に、「みかんジュースが納品されたので、A社の倉庫まで取りに来てください」と言っていたよね。」

あおまる:「はい、そうですが…。」

上司:「こちらのせいで、B社に迷惑をかけたんだよね。今日の午前に納品された食品を、午後に配達するなら、おそらく、B社も、早く、積み荷の準備をしたい、と思っているんじゃないか。」

あおまる:「そうだと、思いますが…。」

上司:「私だったら、午後の配達分、数を確認して、B社の事務所に持っていくよ。」

あおまる:閉口。心の中は、大混乱。


上司のお話の内容は理解した。確かに、B社にとっては、作業工程が減るため(A社の食品倉庫に取りに来る等)、上司の提案内容の方が、B社にとっては好ましいのかもしれない。

しかし、A社に勤務して、3年。この対応を、女Aと女Bの先輩職員から教えられ、実施してきていた。そして、今、同じ事務所内にいる、女Aと女Bは、このやり取りを聞いている(/が聞こえている)だろうと思った。

上司ーあおまる間、女Aと女Bーあおまる間、どちらにも、”角が立たない”ような回答が、ぱっと、すぐには思い浮かばなかった。

「A社の対応として、今回の対応を教えてもらい、入社してから、同様の対応をしてきました。少なくとも、この3年間、B社から同対応について、相談等はありませんでした。」と回答したら、「その対応に、疑問は持たなかったの?」「他社のやり方を指摘するのは難しい。自社内で考えていく必要があるんじゃない?」等々と、自分自身の”考えの至らなさ”を指摘・追及されるかもしれない。

どうしよう。数秒、悩んだ末に

あおまる:「分かりました。もし、次回、同様のミスが発生したときは、B社に該当する食品・数量を、B社の事務所に届けるようにします。」

と、上司へ伝えた。

上司:「分かりました。そうして下さい。」

そのような返答をいただいた。

―――――

それから、数か月が経った頃、同様のミスが、再び発生してしまった。

前回、上司に伝えた通りの対応をするべく、B社へ「(あおまるの方で)当該食品の配達数量を数え、確認した上で、これからB社の事務所に届けます」と電話連絡をした。

電話を切り、食品倉庫へ向かおうと席を立ったときだった。

上司:「あおまるさん、今、ちょっと良い?」

あおまる:「はい」

上司の前に立つ。

上司:「今、B社に、「あおまるさんが食品を届けに行く」と言っていたよね。」

あおまる:「はい、そうですが…。」

上司:「それ、あおまるさんの仕事?B社の職員の方にお願いできたんじゃない。」

あおまる:閉口。心の中は、再び大混乱。

「前回、同様のミスが発生した時に、あなた(上司)が提案された対応をすると伝えたため、今、実施しています。」等とは、言ってはいけない気がした。

あおまる:「分かりました。もし、次回、同様のミスが発生したときは、B社の職員に、該当食品の数量確認と準備をお願いするようにします。」

と、上司に伝えた。

上司:「分かりました。そうして下さい。」

そのような返答をいただいた。
結局、入社後に教えられた対応方法に戻ったのであった。


【あおまるの気分】

  • 困惑 100%

  • 不安   80%


【あおまるの思考】 〇:ホットな思考

  • 〇どのように回答すれば、”角が立たない”んだろう(100%)

  • 〇え、それ、上司が言っていたことじゃ…(100%)


【思考の根拠】

  1. これまでの経緯を伝えたところで、上司は、それを”言い訳”として捉え、あおまるの考えの至らなさを、「やり方を変える前に、一度、上司に相談するべきではないのか?」等、こんこんと、指摘・非難するのだろう。女Aと女Bは、「そんなことは教えていない。あおまるが間違えて、覚え、そのように対応していただけ。」等と、あおまるのミスとして指摘・非難するのだろう。

  2. 上司は、指示内容を忘れることがある。(←他者にレッテルを貼ることは苦手ですが、このように捉えても良いと、主治医の先生に教えてもらいました)


【思考の反証】

  • 実際に、上司及び女Aと女Bより、指摘・非難されたかは分からない。

  • あおまるが忘れているだけ、又は不在時に、上司が提案した内容ではなく、元々の対応案をすることに、A社内で認識を合わせていたのかもしれない。


【今、考えられる理解・対応など】 2024年7月時点

  • やり方を変える直前にも、上司に、「齟齬が生じそうなので、事前に、ご連絡させていただきます。今回、従来の方法ではなく、以前、(上司より)ご提案いただいた方法で対応しようと考えています。(上司の)おっしゃる通り、A社がB社に迷惑をかけていることですし、その対応の方がB社の職員の作業負担も減ります。」等々と、経緯と、私の考え・対応内容を、伝える。

  • 誰しも、指示や話の内容は忘れることはある。それを、気にしすぎたり、非難したりすることは不要である。忘れないように、「いつ・どこで・誰に・何を・どのように」言われたのかメモをとり、保管する。そして、相手と話す際には、そのメモを見せながら伝えてもいいかもしれない。


【気分の変化】

  • 困惑 50%

  • 不安 20%


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