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第三話⑭

楽しかった冬の昼間は、あっという間に暮れていきました。
日の光にかがやいていた雪は、日暮れとともに、青く変わりました。
気温は、どんどん下がって 冷蔵庫の中のようです。
ルルは、いつもより早めに家に戻ってきました。
きれいな雪景色を見た興奮も今は、

うとうとと、眠りかけたころです。ルルは急に目が覚めました。からだのようすが変です。
足がこまかくふるえています。
それに、とても寒いのです。
足のふるえが、どんどんひどくなって今は、からだ中がふるえだしました。ルルにとって、こんなことは、初めてです。
「なに? これ・・」
ルルは、怖くなりました。
「僕どうなっちゃうのかな?」
からだを丸めてじっと、がまんするしかありません。
がたがたふるえてい るうちに、いつの間にかルルは、眠りこんでいました。

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