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ふたりの距離

昨年の4月、今の職場に赴任した私。
その頃から気になっている女の子がいます。 なんとなーく彼女も私の事が気になるのか、休み時間になるたび図書館にやって来ては遠目から私を見ていました。
「私、図鑑がすきなの!勉強になるから〜」(←独り言のように大きな声でつぶやいては私をチラ見)「そうなの?✨」と私が立ち上がるとサササーーーッと離れていってしまう。
ノラネコとの距離を縮める感覚ににているなぁ…と内心失礼な事を思っつつ、そんな日々がしばらく続きました。

ある日、低学年の子たちが数名やってきて「〇〇先生にインタビュー‼︎」(学校で勤務しているためか、教員ではないのに先生と呼ばれます)
と、楽しい質問タイムが始まりワイワイと盛り上がっていました。「Q:好きなことは? A:ん〜本を読んだり絵を描くことかな?」
すると、そこに凄い勢いで気になる彼女がやってきて「私も絵を描くの好き‼︎」と😆

グッと縮まったふたりの距離🩵

それからは、堰を切ったように自分の事を話す!話す!
一方的に彼女が話し続けるばかりなのですが、まあ、これが聞いてて楽しい(*^▽^*)

そんなある日。いつものように「私ねぇ、鳥も好きなの」と。
図鑑が好きなだけあって動物に昆虫に天体と色々な分野に詳しい彼女。今日は鳥の話ね🦆とふむふむ耳を傾けていると手振り身振りで鳥の中でも1番好きというヤンバルクイナについて語る語る。
現在の個体数やヤンバルクイナを守るための持論を熱っぽく話す様子に感心していると、「先生の1番好きな鳥ってなに?」  んっ?
初めて彼女が話を振ってくれたことに一瞬何が起こったかわからず目が点に。「1番好きな鳥は?」ともう一度聞かれ、我にかえった私は慌てて真剣に考える。かなり真剣に考える。
「あ〜どっちも捨てがたいけど〇〇先生が1番好きな鳥はハシビロコウかな?(≧∀≦)」彼女の反応にドキドキ💓

「あっそ、じゃ👋」

ポカーーン  全く予想できなかった展開に1人で大爆笑😂 考えてみると予想できなくもなかった⁈
初めての質問にドキドキしたのは私だけで、彼女はいつもと変わらない彼女だった🩵 ハシビロコウと迷ってやめた猛禽類の話がしたかったなぁ(笑)

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