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リハビリでのマッサージは悪なのか?


はじめに

こんにちは、回復期病院勤務の理学療法士の西です。
このノートでは、専門学校時代の同級生3人と日々感じたことや勉強したことを発信していくアカウントです。


今回はリハビリでの、マッサージは悪なのかについてお話ししていきたいと思います。

この仕事を4年続けて感じたことを中心に話して行きますが、あくまで私見であるためそうなんだ〜くらいで読んでいただけると助かります。

なぜマッサージは悪という共通認識があるのか?

その人の改善したいところはなに?ということを意識してマッサージを実施しているのかどうか、、

 •誰にでもやる

 •目的がない

 •とりあえず

といった要因がなんとなく伝わり、


あの人はなんでマッサージばかりしているのかという思考になりマッサージは悪だ!

となっているのかなとなんとなく感じます。



例えばマッサージによって筋肉の循環改善を促したいのであれば、、、 

硬結を起こしている筋肉に対して自動運動で組織の循環を図りつつ、補助的にマッサージを使用するといったことであれば納得できますが、、、

本当に、マッサージがベターな介入であるのかを考える必要があると思います。

そもそも回復期病院で必要なこと

そもそも、回復期病院に入院してくる患者様は一次障害からくる機能低下に加えて、急性期での救命治療や安静により廃用的な要素が大きくあると思います。
回復期病院ではまず活動量を上げていくことが第一考えなければいけないことかと思います。


そこでマッサージをする必要があるのか?
ということです。

プラットホームについて(じゃあ〇〇さん、とりあえずベットに横になりましょうか)みたいな、、、、、

もちろん、私はマッサージ全てが悪だとは思いません。リハビリ嫌いでずっと、ベットに寝てる患者様がいたとします。その患者様にマッサージをしてリハビリがいいものだ!という認識を与えて、離床や運動の機会を徐々に増やしていくことができれば、マッサージをすることは良いのかなと個人的に思います。


目的意識を持つこと


私たちが、治療をする上で意識しなければいけないのは目的をもって治療することだと思います。

例えば、硬結している筋肉に対してセラピストによるマッサージが行われたとします。
本来であれば脳からの運動指令が運動ニューロンを介して筋肉に伝わり、神経筋接合部でアセチルコリンを放出し筋収縮が起こります。


また、主動作筋は収縮し、拮抗筋は弛緩しますが多動的な収縮や伸張により、筋からの求心的なフィードバックのみ与えられ肝心な脳からの遠心性の指令は起こらず、筋収縮を起こす上での誤学習になる可能性があります。



一時的に緊張が落ちたとしても、また動作で戻ってしまうなんてことはよくあると思います。


むしろ緊張が高いのであれば、拮抗している筋肉が弱化していたり主動作筋の出力のコントロールが難しいことが考えられます。

ならば、マッサージではなく本人の収縮が伴った関節運動を実施していき、筋の受容器から感覚野に対してのフィードバック情報を与えることが、その後の動作で反映され動作を変化させるための機能訓練になってくると思います。

少し話は逸れてしまいましたが、
マッサージをする上でも目的をもって実施できていれば私はマッサージ肯定派です。 


目的をもって治療を実施して行きましょう。

参考文献
標準理学療法学•作業療法学 生理学 第5版

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