365日投稿するとバッジもらえるの?


#X日間やってみた

365日投稿するとバッジもらえるらしい!やってみよう。

好きな漫画について

・ヒメゴト

・おやすみプンプン

・血の轍

・空が灰色だから

らへん

鬱鬱してる話が好き

ヒメゴトは男一人女二人の物語なんだけどこれが泥で沼で

主人公のユキは昔から男勝りな性格で見た目もそんなだから地元では「ユキ」じゃなくて漢字を別読みして「ヨシキ」って呼ばれてる。でも本当はちゃんと女の子になりたい。そんな思いから知り合いがいない東京の大学へ進学。ここだったら誰にも見られずに一から自分のなりたい自分になれる。と思った矢先まさかの男幼馴染ショウがついてきたせいで、大学デビュー失敗。もちろんショウはユキのことが好きだからわざわざレベル落としてまで同じ大学を選んだという。中学高校と同じように短髪で夏でもTシャツに男がはくみたいなズボン。大学でも男の子みたーい!と話しかけられたことをきっかけに「ヨシキ」をまたするはめに。

清楚天然で大学一可愛いミカコ。黒髪ロングで白い肌に華奢な体。男なら誰でも好きな女だ。私も好き。しかし彼女には秘密がある。彼女は高校から援助交際でお金を稼いでいた。もちろん誰にもばれてはいない。この情報が1巻のたしか2話あたりで暴露されるくらい物語はサクサク進んでく。しかも後半になるともっと衝撃な事実が出てきて、それで私はミカコ推しに。不幸過去持ってる子大体好き。いつも金髪ボブのアンと姉御なリナと行動。

最後。読モ風で大学一イケメンのカイト。ひょろっとした草食系のイマドキ(当時は)男子。彼にも秘密があって。カイトの唯一の趣味は女装。もちろん周囲には内緒。憧れのミカコになるために、彼女と同じ服を着て気分をあげる。

この三人が絡んでいくっていう話。この時点でだいぶ面白いと思うけど。

あらすじをいうと、入学後結局ヨシキはショウと一緒に行動することになってしまう。だから女の子みたいな恰好もできず、みんなが可愛いスカートとかヒールの靴をはくなか厚いジーパンをはいて鬱鬱とした気分で夏を過ごす。そんなとき、本当におとこのこみたーい!と声をかけたのがミカコ。そして「ヨシキちゃんて呼んでもいーい?」って聞いて「ヨシキ」のあだ名を広めたのも彼女。

ある日友達になったミカコのいつ面リナとアンから合コンに誘われ、参加。しかし物珍しい目で見てくる連中に嫌気がさし、途中で抜ける。そんなとき、合コン不参加だったはずのミカコの後ろ姿を見かけ声をかけるが、それはなんとミカコの女装をしたカイトだった。

後日二人はその時のことを話すことになり、カイトの女装癖はユキにばれてしまう。そこから二人は徐々に女友達に。カイトにとっては自分を女の子として見てくれる初めての人間なのでユキを大切にしたいという気持ちが芽生えだす。

さらにミカコもユキの女の子なのに男の子みたいなところに惹かれ、依存し始める。校内ではレズカップルのように。



こんな感じですが、最後のミカコのセリフで

「見てて!今からお父さん殺すから!」とか

「今ならあの時の自分を肯定できるよ」(だった気がする)

からの

「みないで!!!」

が大好き。

ユキと抱き合う場面最高。




ネタバレです。

ミカコの母は育児放棄で男癖が悪かった。いつからかアパートに「お父さん」が一緒に住むことになる。「お父さん」は自分になんでも買ってくれるから大好き。

とでも思っていないと耐えられない事実があった。「お父さん」である母の愛人はまだ幼かったミカコを犯したのだった。

そのときふすまの隙間から母の顔が見え、「助けてもらえる」と感じたミカコは笑みを浮かべるのだった。母はそれに対し助けるわけでもなく、ただ見下し笑い返すのだった。

このことがミカコに大きなトラウマを与えた。性的虐待を受けたこと。母から愛情を貰えなかったこと。この二つがミカコの今後の人生観に影響を与える。

その後祖母に保護され、二人暮らしが始まる。祖母は母と同じ道を歩まないようにとミカコの髪を無理やり切り、服は買わず、眼鏡をかけさせ「女」を徹底的に排除した。そして先生との面談では中学卒業後は働いて稼いでもらうと。しかし先生の交渉により高校へ進学できることに。

実はこの担任とは学校以外でも休日に会うなどの関係があり、服を買ってもらったりご飯を一緒に食べたりしていた。それを続けていたある日、担任から車の中で「ずっと好きだった」と迫られ「やっぱりするんだ、これ」となかば呆れ二人は関係を持ってしまう。

もう一つポイント。

ミカコが担任と関係を持つようになってからお金をもらうようになるが、ある日今までもらっていた一万から五千円に減らされる。そこで自分の価値が五千円になったと思い焦り、他で援助交際を始めるともっと稼げることに気づき、自分の価値はまだあると確信。そこで見知らぬおじさんに言われた「若い女には価値がある」という言葉に囚われ、19歳になった大学生でも16歳として援助交際を続けるのだった。16歳として嘘が付き通せれば、自分にはまだ価値があると信じるのだ。

これが最終あたりで、ミカコの援助交際やカイトの女装癖もばれることになる。最終的にミカコは援助交際を辞め、SM風俗で働くことを友人に暴露。友人は苦笑いしつつも、なんだかんだ「前より今のミカコが好き」と受け入れ体制。そしてこのセリフ

「19歳の女だから体がたぎっちゃうんだもん」

この言葉にはミカコが16歳の呪縛から解放されたことが込められている。彼女は自分が16歳でなくても自分には価値があるのだと信じることができたといえる。この場面感動せずにいれない、、、

そして成人式ではみんなが華々しい振袖を着る中、一人喪服を着て「ねえ、見てあれ!こんなときに喪服とか不謹慎なんだけど~」という振袖を着た連中に真顔で中指を立てるのだった。



こんな感じ~~~

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?