ネイルサロンからフェルトセンス(心理学)を考えてみる。
悩みや問題を抱えた個人が自分の身体、この場合「爪」に注意を向け、「フェルトセンス」が現れるのを待つ。
それは、自身の問題と関わっているように感じる身体的な感覚である。
そして、「フェルトセンス」が現れたら、それを象徴する「ことば」を探す。
つまり、会話する。
これを「ハンドル」と言う。
「ハンドル」によってさらにフェルトセンスが十分にとらえられたと感じ、自分の心を体験的にとらえていると感じる。
ここに至る一連のプロセスが「フォーカシング」であり、人はフォーカシングを通じて自身の心に目を向ける。
このように、ネイルサロンには、直接感じられる身体感覚と、刻々と変化し流れていく相互交流の体験的過程を味わうという、フォーカシング指向の心理療法の考え方、技法そのものがあると言えよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?