あなたのなかみのはなし
なめらかな月がからだの隙間にすべりこみ
私を満たしてくれる
柔らかなやさしさが唇をなぞって撫でて
私にひとのぬくもりを教えてくれる
ゆるく照らすあなたのこころが
私を導いてくれる
蚊帳の中でぬくぬくと生きている
遠くで鳴る鐘の音に、あなたは気づかない
いつか いつのまにか それは正しくなくて
私の救いは消えていて
まっさかさまに落ちていく
静かに警告していたの、グリム童話
ずっと見て見ぬふりをしてたの、わたし
刺す様に明るい太陽は正義を語る
ゆらいでいく夕日は嘘をつく
塵がまう月は何も語らない
交錯する感情は薄っぺらくて
吐き出した愛は戻らない
きっときっと信じてくれない
疑っちゃったから
私の目を見てくれない
嫌気がさしたから
さよなら、また明日