第5回 noteで行う星空ツアー：春から夏の星座へ
夜空を見上げた時、
「あの星は〇〇だ♪」と分かるようになったり、
星に関する物語を知ることで
より星空浴を楽しんでいただきたいと
思いを込めた“noteで行う星空ツアー”
星や宇宙の楽しさを
少しでもお届けできればと思います。
第4回は、春の星座ということで、
おおぐま座・うしかい座・おとめ座を紹介しました。
第5回は、
かんむり座、さそり座♏️、てんびん座♎️ です。
それでは、かんむり座 からどうぞ。
① かんむり座
かんむり座の場所は、うしかい座のとなり
うしかい座の１等星、アークトゥルスの周囲を
探すと良いかもしれません。
ただ、明るい星は２等星が１つなので
周りが明るい場所では 見つけにくいかもしれません😔。
形としては、
アルファベットの“C”を横に倒したような形。
唯一の２等星が、ティアラについている宝石の
ようにも見えます💎
ギリシャ神話では、
お酒の神 ディオニソスが結婚式の当日、
王女 アリアドネに贈った冠とされています。
幸せな結婚生活をおくっていた2人ですが
ディオニソスは神様、アリアドネは人間なので
別れの時が来ます。
その時に 夜空に上げたのが かんむり座になった
ということです。
日本では、
「車星」「太鼓星」「首飾り星」
と呼ばれていたそうです。
このかんむり座、
最近、注目されています。
その理由は、
“かんむり座T星”が まもなく爆発する
とされている為です。
“かんむり座T星”は、3000光年離れていて
約80年周期で爆発している星。
普段は10等星で、
肉眼で見ることは出来ない星ですが
爆発すると、2〜3等星まで明るくなるそう。
今のところ、9月までのどこかで爆発するのでは
と言われており、
一生に一度の天体ショー、
楽しみに待ちたいと思います。
② さそり座
南の空の低い位置に
赤く輝く１等星、アンタレス
このアンタレス、
“アンチアレス（火星に対抗するもの）”
という意味があります。
火星とアンタレス
どちらも赤く輝いているので、
まるで赤さを競って入るように見えることから
そのように名付けられたということです。
また、アンタレスの輝く位置から
“さそりの心臓”
とも呼ばれています。
日本では、
「赤星」や「酒酔い星」、「魚釣り星」や「漁星」
などとも呼ばれていたそうです。
このアンタレス
オリオン座のベテルギウスと同じ 赤色超巨星
年配の星で 温度が低下していて
太陽の表面温度 6000℃に対して
ベテルギウスの表面温度は 約3500℃
温度と色には関係があり、
温度が低いほど赤く輝き、高いほど青白く輝きます。
一方、その大きさは、太陽の800〜1000倍もあります。
2024年6月20日
このアンタレスに関する天体ショーがあります。
月によるアンタレス食です。
つまり、月がアンタレスを隠す現象。
ただ、月も空も明るいので、肉眼での確認は厳しいと思われます。。
ギリシャ神話には、さそり座の話もあります。
オリオンとさそりのお話です。
オリオンは とても優秀な狩人でしたが
性格は傲慢。
「俺に捉えられない獲物はいない。
どんな獲物も俺にかかったらひとひねりだ。」
そんなことを言っていたそうです。
これに怒ったのは 天上の神々。
「なんという思い上がり。
毎日狩りができるのは、私たちが動物たちを
地上に与えているからだというのに。
なんと傲慢なことを！」
神々はオリオンを戒めるため、
1匹のサソリを放ちました。
オリオンは そのサソリの毒針で足を刺され、
あまりの苦しさに 倒れてしまいました。
この功績により、
サソリは天に上げられて 星座になりました。
星座になってからもオリオンはサソリを恐れて
さそり座が登ってくる頃には
オリオン座は西に沈んでしまします。🦂
さそり座が西に沈むころ、
ようやくオリオン座がのぼってきます。
③ てんびん座
黄道12星座の１つではありますが、
明るい星がなく、見つけることが難しい星座です
しかし、場所はさそり座のさそりの爪の先なので
場所としてはわかりやすいかと思います。
この天秤、
正義の女神・アストレイヤが持っている天秤だと
言われています。
アストレイヤは、この天秤で
死者の霊の善悪を計り、
悪しきものを地獄に送ったとされていますが、
アストレイヤは、てんびん座の隣にある
おとめ座のモデルとも言われていて、
彼女が掲げている天秤が描かれていると
されています。
いかがでしたか？
昼間の気温はすでに夏の気温ですね💦
梅雨が近づいてきましたが
晴れた日は星空浴を楽しみましょう！
次回は、
ヘルクレス座、へび座、へびつかい座
を紹介したいと思います。🐍
それでは、
『夜空を通じて みんなで幸せに』
良い星空浴を✨
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