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第4回 noteで行う星空ツアー:春の大曲線と大三角
夜空を見上げた時、
「あの星は〇〇だ♪」と分かるようになったり、
星に関する物語を知ることで
より星空浴を楽しんでいただきたいと思いを込めた“noteで行う星空ツアー”
星や宇宙の楽しさを少しでもお届けできれば
と思います。
第3回は「英雄ヘラクレス 12の難業」つながりで、しし座・うみへび座・かに座を紹介しました。
第4回は、
春の大曲線 と 春の大三角です。
冬の星座が西に大きく傾き、南東の空には春の星座たち。
春の星座本番!なので、春の星座たちを紹介したいと思います。
春といえば、春の大曲線 と 春の大三角。
これらを構成する星たちを紹介したいと思います。
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春の大曲線とは、、
おおぐま座の一部である北斗七星のひしゃくの持つ部分をカーブに沿って
ビヨーンと伸ばすと オレンジ色に輝く1等星、うしかい座のアークトゥルス
さらにビヨーンと伸ばすと 青白く輝く1等星、おとめ座のスピカ
この北斗七星・アークトゥルス・スピカの曲線を、春の大曲線と言います。
また、アークトゥルスとスピカを直線で繋ぎ、その中点から垂直に線をひいたその先に
しし座の獅子の尻尾にあたるデネボラがあります。(以下の絵をご覧ください)
アークトゥルス・スピカ・デネボラを直線で繋いで出来る三角形を
春の大三角と言います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138769922/picture_pc_6d01a8159c5467e65ade15774551f7a4.png?width=800)
それでは、北斗七星のあるおおぐま座からどうぞ。
① おおぐま座
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138770821/picture_pc_a0fad1757d43b85b85ecc54c300194da.png?width=800)
北斗七星のある星座というと分かりやすいかと思います。
そうです。
北斗七星自体は星座ではないんですね。
日本では、古くから“ひしゃく星”と呼ばれていました。
北斗七星の中に、アラビアで視力検査で使われていたという星があります。
ひしゃくの持つ部分に注目ください。ミザールという2等星があります。
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このミザール、実は2つの星が重なる2重星なんです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138771978/picture_pc_d101e0b83a1f1add3a7306733dece114.png?width=800)
2等星のミザールのそばには、4等星のアルコル。
この2つの星の見分けがつければ、
あなたの目はいいかも!?
おおぐま座はとても大きな星座。
全天でも3番目に大きな星座です。
では、2番目に大きな星座はというと、この後に紹介するおとめ座です。
1番大きな星座は、前回紹介した
うみへび座です。
春の夜空は、冬に比べて1等星は多くありませんが、
大きさTOP3の星座がひしめく夜空だったのです。
↓ こんな感じ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138774293/picture_pc_0fb78d232c056baa0290297f04a0ee44.png?width=800)
また、北斗七星の柄杓の先を5倍した先に、
北極星があります。
その北極星がある星座が、
おおぐまの子供の星座 こぐま座です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138776309/picture_pc_42b06aafc9eed9857dd60fb79079647c.png?width=800)
ギリシャ神話には、
このおおぐまとこぐまの悲しい物語があります。
月と狩りの女神アルテミスに仕えるカリストという女性がいました。
カリストを見そめたゼウスはカリストに近づき、
カリストはゼウスの子を身ごもって、アルカスという男の子を産みます。
それを知ったアルテミスは怒り、カリストをクマに変えてしまいます。
アルテミスのもとアスカスは成長し、立派は狩人になりました。
ある日、狩りをしようと森の奥に入ったアルカスを見つけたカリスト。
クマの姿であることも忘れ、近づいたカリストでしたが、
そうとは知らないアルカスは心臓めがけて矢を構えます。
天上から見ていたゼウスは慌てておおぐまのカリストの尻尾を掴み、天に放り投げ、
尻尾の長いおおぐま座となりました。
それと同時に、子のアルカスもこぐまに変え、天に放り投げ、こぐま座となりました。
おおぐま座とこぐま座の尻尾が長いのはこの為です。
② うしかい座
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北斗七星のひしゃくの持つ部分をビヨーンと伸ばした先にあるアークトゥルス
そのアークトゥルスのある星座です。
私はいつも、ネクタイ👔のような形だなぁと思って見ています😆
アークトゥルスは、
「クマの番人」や「クマを追うもの」という意味があるそうです。
また、日本では、古く “麦星”と呼ばれていたそうです。
このアークトゥルス、秒速125kmという速さでスピカの方向に移動しています。
“クマ”ではなく、“おとめ”を追っていますね😁
うしかい座に関する神話は諸説あるようですが、
今回は、アトラスのお話をお伝えしようと思います。
その昔、クロノス率いるティタン神族とゼウス率いる のちのオリンポス神族の戦いがありました。大戦争 ティタノマキアです。
巨人 アトラスもティタン神族として この戦いに参加します。
結果、敗れたティタン神族のアトラスは、
罰として西の果てで「天空を支える」という役目を与えられます。
どのくらいの年月が経ったか分かりませんが、
疲れ果てたアトラスは、通りかかったペルセウスに頼みました。
「私に そのメデューサの首を見せてくれ」
石となったアトラスは ようやく役目から解放されたということです。
③ おとめ座
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黄道12星座の一つ。
全天で2番目に大きな星座です。
おとめ座のスピカは、農業の女神 デメテルが持っている麦の穂の部分
ラテン語で、「穀物の穂」という意味があるそうです。
日本では、「真珠星」と呼ばれています。
このスピカ、質量が太陽の11倍もある巨星
2万度という高温で輝いている星です。
このデメテル、
ギリシャ神話では、 ペルセフォネという娘がいます。
デメテルは 娘のペルセフォネを大変可愛がっていました。
ある日、そのペルセフォネを人目ぼれした冥界の神 ハデスが連れ去ってしまい、デメテルはひどく悲しみました。
悲しみにくれる農業の神 デメテルにより、作物が育たなくなりました。
そこで大神 ゼウスがハデスを説得し、1年のうち 3分の1だけ冥界に連れて行くことを条件に、
ペルセフォネをデメテルの元に返しました。
これにより、作物が育たない冬ができたということです。
いかがでしたか?
昼間の気温はすでに夏日の日もありますが、
星空はこれからが春本番!
春の夜空を楽しみましょう!
それでは、
『夜空を通じて みんなで幸せに』
良い星空浴を✨
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