hell
すべての記憶を消してやり直したい。
そう思うほど後悔していること、恥じている過去はあるだろうか。思い返すと地獄にいるような、とても耐えられない気分になる、そんな記憶。
いわゆる黒歴史、
私には数え切れないほどたくさんある。
暗い話で恐縮だが、もし良かったら少し聞いてほしい。
私の、
特に中学3年間の記憶は
ひどく暗いもので覆われている。
先生も先輩もクラスメイトも、
自分自身すらも、苦手で嫌だった。
学校の理不尽、顧問の理不尽
先輩やクラスメイトとも良い関係を築くことはできず
目立たないよう息を殺して身を潜め
いつしか「陰キャ」になった。
人に嫌われることを何よりも恐れ
自分に自信を持てない、脆い人間。
浮かないように友人に合わせ、口と心を閉ざす。
そうしているうちに
自分の本音が分からなくなって苦しくなったりした。
今思えば
もっと違う過ごし方ができたのではないか
自分が行動を起こせば、何か変わったのではないか
そうだとしたら今の自分はもっと違ったのではないか、
などとあれこれ考えてしまう。
あの時の自分は自分と認めたくないほど
小さくて弱く、脆くて惨めだった。
結局は、嫌な感情を昇華して彼らと縁がない環境に身を置くことができてよかったのかもしれないけれど。
でも頭の中に残っている記憶は確かで
中々傷も消えないまま
時々上手くいかない夜とかに嫌な記憶が止め処なく思い出されて、だからお前は…と私を畳みかけてくる。
弱い自分を全力で否定して、全て忘れてしまいたい。
そういう、心が傷ついて泣きたい時に、この曲を聴く。
この曲の歌詞には共感できる部分が多すぎる。
そしてピアノが癒してくれる。
" hell "
罪滅ぼしの曲
過去に罪を犯したときの自分を否定したいような
恥を忘れたい 記憶を捨てたいような
dodoはそれでも嫌な記憶を
「心音」「成長痛」と言っている。
地獄は私たちを救うのだと。
今は明るい思い出と捉えられないそれも、
大きな経験、成長をしている証であると考えたい。
とにかくbadに入った時はこれを何度も何度も聞くのが
私のルーティンだ。
今日も苦しみながら、変わる。