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ゼンブ・オレノ・モーソー


 俺の朝は――

陽子「お兄ちゃん! 朝だよ。起きて!」

「あと三十分……」

陽子「ダメだよ! 遅刻しちゃうっ」

果歩「……そうそう。遅刻しちゃう……むにゃむにゃ」

陽子「って何で果歩まで寝てるの!?」

果歩「お兄ちゃんが気持ちよさそうに寝てたから……」

陽子「ずるい! なら陽子も一緒に寝てやるっ!」  

 元気な妹たちに起こされて始まり。
 
 

理央「やっと来た。遅いよ〇〇」

瑶季「ほんっとうに遅い! 遅すぎだから!」

「悪い。二度寝しちまって」

理央「それ昨日も言ってたやつ」

瑶季「決めた! 明日から私が起こしにいくっ」

理央「あ、それなら理央も理央も! 起こしにいきたい」  

 幼馴染と一緒に登校をする。

 
 

 授業中は――

すみれ「○○く~ん。ここ分かんな~い。教えて~」

「ん? ああ。ここね……」   

 隣の席のすみれに俺の顔ばかり見られた挙句。

「ありがとっ」とウィンクをプレゼントされたりと、毎度あざとい攻撃にしてやられたり――
 

小西「ねえ……うるさいから」

「ああ、ごめん。……すみれのせいだからな」

すみれ「ごめんね。小西もごめんっ」

小西「……ん」

「……」
 

 ――っぎゅ。

 後ろの席のクール系女子からは謎に服の裾を掴まれていたりする。

 
 
 
 放課後には――

莉奈「先輩、アホ毛立ってますよ」

希来里「本当じゃ。先輩のアホ毛可愛い。ワンちゃんみたい」

莉奈「ふふ。ワンちゃんですって。いい子ですね~。――ハイッ、お手」 

希来里「おちん〇ん!」

 部活の後輩に揶揄われて。

 
 
 
 バイト先では――

葉留花「あー○○君! こんにちは――じゃないか。こんばんは……でもない? ん? どっちだ?」

海月「そこは”おはよう”やないの?」

葉留花「そっか! おはようだ」

帆夏「何の話~? お! ○○君がいる! 今日はシフト一緒なんだね。やった~! 楽できる」

海月「おいおいっ」 

 美人大学生に可愛がられる日々を送っている。

 
 
 
 なんて色々言ってきたけど、全部俺の妄想に過ぎない。

 だけどもしも……  

 この中で一つだけ、現実になるとしたら――

 
『可愛い妹』

『腐れ縁の幼馴染』

『あざとい&クール系クラスメイト』

『生意気な後輩』

『バイト先の美人大学生』


 あなたならどれを選ぶ?

 
 
 ゼンブ・オレノ・モーソー ~ to be continued?


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