ロスターの確認(QB編)&コーチ人事

はじめに

 シーズンが終わったことですし、誰がFAになるのか、誰が残っているのか、誰を引き戻してほしいか。そういうことを書いていこうと思います。
 その前にお財布の確認。キャップや契約内容はSpotracを参考にしています。

2023年のキャップ

 小数点第2位で四捨五入します。2023年のリーグのサラリーキャップが224.8ミリオン、テキサンズの2022年からの持ち越しが1ミリオンだから合わせて225.8ミリオン
 2023年の契約のキャップの合計は187.8ミリオン。デッドマネーは0.9ミリオン。合わせて188.7ミリオン
 差し引くとキャップスペースは37.1ミリオン。リーグで5番目に余裕があります。ドラフトする選手の契約分を差し引いても22ミリオンほど。昨年のジャガーズのようにFAで大盤振る舞いできます。

ロスター確認 QB

FAになる人たち Kyle Allen、Jeff Driskel

 先発降格したMillsに「必ず次のチャンスがある」と励ましたKyle Allen。立派な人格者ですが、残念ながらフィールドではリーグワーストの選手でした。
 Jeff DriskelはダブルQBシステムは面白かったですが、上手くいったのは初お披露目のカウボーイズ戦だけ。その後のチーフス戦では、Driskelを出す=自らの首を締めるといった状態でした。
 2人とも再契約はまず無いはず。
 Millsはバックアップとしてこれから過ごすことになります。元々が3巡なので非常に安く済んでるのがありがたいです。健康で先発経験があり素行が良好なQBが2年間で3ミリオン、素晴らしいです。だってKyle Allenが1年2.5ミリオンですよ?

 DeMeco Ryansは会見で「ロスターにQBは1人だけ、補強する必要がある」とした上で「QBはピースの内の1つ。QBの周囲を固めることは非常に重要」とも言ってます。会見からQB問題をどう対処するのかは判断できなかったですが、実際のところ就任会見の内容自体はそこまで大事じゃないかなと思ってます。
 先日、全体2位でQBを指名するとHC候補に話した、とESPNで報じられていました(原文は”According to league sources familiar with the Texans’ interview process, the front office in Houston told coaching candidates it plans on using the No. 2 overall pick on a quarterback.”)けれど正直「そりゃあそうだろう」という感想です。

 記事に書いてあるとおりGaroppoloやCarrに手を出す可能性は未だに残っています。Garoppolo獲得と2位でQB指名は両立するので。
 それではどのQBを指名するのか。これはもしかしたら当日までわからないかもしれません。2022ドラフト全体3位という最大のシークレットは直前までわかりませんでしたし。今回漏れた話はHC候補っていう、採用される1人を除いて部外者たちに話したことなので大した内容ではないです。
 49ersの色が強いオフェンスならC.J.Stroudが合いそうという意見もわかります。でもGaroppoloでリング取れなかったから、タイプの違うTrey Lanceを指名したんですよね。多大な代償を払って。Stroudの機動力やアドリブ力が懸念通りなら49ersと同じ轍を踏みそうです。そもそも同じ轍を踏むところまで行けるかどうかですが(スーパーボウルやチャンピオンシップでプレイするテキサンズが見てぇ)
 Will Levisは以前に書いた記事でギャンブル扱いしました。シニアボウルで活躍してたら考えも変わったかもですが、何故か辞退しちゃったので。2021年のジョージア戦を見ると可能性を感じますけどねぇ。たぶんラムズのオフェンスとか合うんでしょうけど、Slowikがやりそうなオフェンスには合わないんじゃないかなぁ。
 Anthony Richardsonは、推してる人にはごめんなさい、ちょっと違うと思う。
 今のところ僕のBryce Young推しは変わりません。

コーチ人事

シニアオフェンシブアシスタント Shane Day

スピルバーグに似てるな…

 並行してコーチについても書いていきます。Shane Dayをシニアオフェンシブアシスタントというポジションで雇いました。
 Dayは48歳。高校で4年、ミシガン大で1年コーチをしてから2007年に49ersでコーチとしてのNFLデビュー(またしても49ers)以来ベアーズ、レッドスキンズ(現コマンダーズ)、ドルフィンズ、チャージャーズを渡り歩いてます。
 QBコーチの経験が豊富で、TEコーチをしたこともある、オフェンスの理解度を見込まれてのチャージャーズでのパスゲームコーディネーター(兼QBコーチ)就任だったんでしょう。プレーオフのジャガーズ戦(大逆転されて試合後にOCと一緒に解雇)だけ見てると不安ですが、OC未経験のBobby Slowikの補佐ならば。
 チャージャーズといえばKeenan Allenがカット候補になってるそう。ワンチャンあるかも。

TEコーチ Jake Moreland

顔の判別できないですけどあまりに良かったので…

 Jake Morelandは46歳、元NFL選手です。2000年にUDFAでプロ入りし、2年間プレイしました。ジェッツとブラウンズに所属し、最後は発足したばかりのテキサンズにいましたが開幕する前に引退したようです。
 ディビジョンⅠからⅢまで様々なレベルでコーチングし、2017年から2020年までウェスタンミシガンでOCとポジションコーチ(OLとTE)を兼任しました。2021年にジェッツでアシスタントOLコーチ(初めてのNFLでのコーチング)、2022年にブロンコスでTEコーチをしてます。
 18年のカレッジでのコーチング、特にエアフォースアカデミーでの4年は自分にとって大きな糧になったとインタビューで話しています。選手たちがフィールドで何をすべきかを伝えるコミュニケーション能力が身についた、と語る彼のスタイルはたしかに若い選手寄りかもしれません。練習中やサイドラインでは頻繁に感情を爆発させ、ハグするそうです。
 曰く「より互いをケアし合えるチームがより良いチーム」「良いプレイをした選手は誰であれ称賛されるべきで、そういう雰囲気をコーチから作っていくべき」「フットボールはハードだが、ハードに仕事することと楽しむことは両立できる」だそう。DeMeco Ryansがコーチに求める要件の1つ、エネルギッシュであること、は間違いなくMorelandには当てはまりそうです。
 昨年のブロンコスのTEといえばルーキーのGreg Dulcichです。ケガで最初の5試合を休んでなお33キャッチ411ヤード2TD。3巡(80位)であることを考えれば上々のスタートでしょう。すでにテキサンズには将来有望な2人の若いTEがいます(Brevin JordanとTeagan Quitoriano)。Morelandの熱血指導で鍛えてもらいましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?