第16週のテキサンズ

はじめに

 敵地日産スタジアムで行われたテキサンズ対タイタンズは、19対14でテキサンズの勝利でした!スプレッドはタイタンズが-3。Tannehill始め怪我人が多いこと、タイタンズも連敗中なことからホームアドバンテージを差し引けば互角と見られていたようです。
 全米を数十年に一度の寒波が襲い、タイタンズのフランチャイズ史上最も気温が低いホーム戦となったようです。あまりの寒さにスタジアムの水道管が36本も破裂。暖房用に電力の需要が高まったため周辺地域では計画停電が実施され、試合の開始時間が1時間延期しました。多少気温は上昇したものの、それでもキックオフ時の気温は-6℃、体感気温-14℃と極寒の試合でした。

アクティブ/インアクティブ

 Brandin Cooksが第12週ぶりに、Steven Nelsonが2試合ぶりにアクティブになります。
 来年のことを考えてる時、Cooksがいつも気がかりなんですよね。「来年は1000ヤード稼ぐいつものCooksに戻ってるのかな」って。ぜひとも残りの試合で輝きを取り戻して、戦力として数えられるようになってほしいです。でないとチームのキャップの内1割以上を支払って500ヤードも稼げないベテランを抱えるはめになるので。
 Nico CollinsはIRに入りました、時期的に彼の今シーズンは終わりです。
 Kenyon Greenがアウト、Justin McCrayはアクティブですがLGは先週同様Tytus Howardが、RTはCharlie Heckが務めました。Howardが脳震盪でさがったあとはJimmy Morrisseyが代わってます。MorrisseyがケガしたあとにようやくMcCrayが出ました。
 意外だったのはMario Addisonが健康にも関わらずインアクティブなこと。DEはJerry Hughes、Jonathan Greenard、Ogbonnia Okoronkwoと、DT/DEのRasheem Greenを入れれば4人。Addison自体はプレイがイマイチでしたが、数少ない純粋な4-3DEを減らすのは戦術的に考慮していませんでした。

オフェンス

Cooksはやっぱりエース

 スタッツ見ると大したことないんですけどね、9ターゲットで4キャッチ34ヤード1TD。ただペナルティ(イリーガルフォーメーション&ホールディング)で取り消された32ヤードのTDレシーブや、完全に抜いていたけどパスがショートした縦パスなど惜しいシーンがいくつもありました。天候や病み上がりを考慮すれば、来季に希望がありそうな内容でした。TDは捕球範囲ギリギリのパス、しかも若干のターンボールをきっちりキャッチしてて「さすがだなぁ」と感動しました。
 贅沢なこと言うと、Cooksを2番手(実際リーグ全体で見るとWR1には少し届かないくらい)にできるような補強ができればなぁとか思います。FAはイマイチなメンツなので、1巡でWR指名を夢見たりもしてます。絶対じゃないですけど。

Driskelを走らせるのは諦めて

 初登場のカウボーイズ戦こそ上手くいったダブルQBシステムも対策されちゃってますね。コーチ陣は「Jeff Driskelには、Millsに無い機動力がある」と思ってるのかもしれませんが、どれくらい効果があるのか。たしかなことだけ書くと、後半得点した2回のドライブではMillsだけがスナップを受けてました。
 DriskelをWRとしてセットさせてスクリーン、あれもやるならAmari Rodgersにやらせてみてほしいです。WRというよりは小さめのRBみたいな体つき、加速とトップスピード。大学時代はショートパスからのRACで活躍する選手だったので、プロでもそういうプレイが見たいです。
 あとDriskelがQBのときはRPOさせるけど、Millsにはやらせてない気がするけど気のせいですかね。

ディフェンス

ルーキーが頑張ってる姿はイイですねぇ

 Harrisは相変わらずランDがアレですけど(DLとグシャッてるOLに突撃して、OLが1人で2人ブロックしてる形になっちゃってたのはずっこけました)良いカバーでした、キャリア初INTおめでとう!カバーに下がってるときはリアクションが早いし、そもそもの脚が速い。Pitreみたいにどこからでもボールに絡めるようになったら面白いです。将来が楽しみ。オフにめっちゃ筋トレしてめっちゃフィルム見てくれ。
 試合後のインタビューでHarrisは「Jake Hansenのファンブルフォースに触発されて自分もターンオーバーするぞと思った」と語ってます。Jake HansenはUDFAで入団した同期ですから、負けてられないという気持ちが一層あったんでしょうね。
 PitreはヘイルメリーをINT、シーズン4つ目のINTです。この試合のターンオーバーは3つすべてルーキーによるものでした。

DLがこんなに勝ってるのなかなか無いですよね

 タイタンズのOLは怪我人だらけだったので差し引いて評価するべきですが、それでもこの試合ほどDLが活躍した試合も無いので嬉しくなっちゃいますね。
 Okronkwoが2サック2QBヒットとパスラッシュで活躍。Maliek Collinsはいつもどおり、今回はKurt HinishとRoy Lopezもインサイドを割って3人ともTFLを記録してます。WillisのTDランを許したHinishのミスタックルはいただけませんが。
 スクランブルしたWillisをRoy Lopezが手を伸ばして止めたシーン、Lopezが太い腕でラリアットしたみたいな絵面で声出して笑いました。首から上のヒットっぽかったですが、ペナルティ取られなくてよかったです。
 パスが通らないから1st、2nd-downのランでロスするともうオフェンス終わっちゃうんですよね、今年のテキサンズがずっとそうだったように…。実際Henryは前半に48ヤードのTDランこそありましたが、その1回を除けば22回で平均3.54ヤード、後半に限れば12回キャリーしてたった43ヤードです。
 Thormas Bookerだけかなり残念です。HenryのTDランの原因の1人でしたし、タックルミスも目立ちます。5巡ルーキーなんでそもそもこんなに出場するものじゃないですけどね、やはり層が薄い。こればかりは仕方がないです。来シーズン以降の成長に期待します。

おわりに

 2ヶ月ぶりの勝利で今年最後の試合を飾りました。実を言うと、タイタンズはプレーオフのためにはジャガーズとの最終戦だけ勝てばいい状況なのでさほど勝ち負けは重要じゃない試合。加えてテキサンズが勝ちベアーズが負けたことで差は0.5ゲームと、ドラフト的には美味しくない。でも応援してるチームが勝ったんだから無条件で嬉しいに決まってます。来年以降も残留する選手たちが活躍してるのも嬉しいですし。
 シーズンも残り2試合、どちらも同地区。ライバルに根性見せてシーズン終えてほしいです。

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