ロスター確認&FA・ドラフト注目選手 DB編


FAになる人たち

Tavierre Thomas、Tremon Smith、Jonathan Owens

 3人とも金額次第ですが再契約アリだと思います。Tavierre Thomasはタックルが上手く堅実なニッケルCB。Tremon Smithは大外ができるバックアップ兼リターナー。Jonathan Owensはキャリア初のスターター、バックアップレベルの実力ですが逆に言えばバックアップとしてならロスターに欲しいです。
 もちろん代替可能な選手たちですし、時間的な余裕はありそうです。
 M.J.StewartもFAになる予定でしたが再契約しました。3枚目のSとして1試合に10〜20スナップくらいプレイしてましたが主戦場はST。続投したスペシャルチームコーチFrank Rossが気に入ってたんでしょう。2022年は1年のみの2.25ミリオンでしたが、再契約は2年6ミリオン(3ミリオン保証)。2023年のキャップヒットはおよそ2.5ミリオンと2022年とほぼ変わらず、ダメダメだったら来オフにカットして2.75ミリオン浮く内容です。

残る人たち

 我らがDerek Stingleyは9試合の出場に留まりましたが、1インターセプト5パスブレイクアップ43タックル、ターゲットにされた時のパサーレーティングは78.4、パス成功率63.0%でした。1年目は苦戦しやすいCBにしては、上々の成績だと思います。許したTDは未だに0回なのも素晴らしい。DeMeco RyansがStingleyをどう使うかが楽しみです。
 Steven Nelson、趣味は牧場の管理。鶏とか豚とかヤギを飼育してるそうです。リーグを代表するCBってわけじゃないですけど、3年で3チームでスターターやってるのって凄いことだと思います。心配なのは2022年に突然ミスタックルを連発するようになったこと。本人だけじゃなくチームにも問題があったはずですが、49ersのランディフェンスはRBをアウトサイドに誘導してCBが仕留めていました。Nelsonには調子を戻してほしいです。
 Desmond Kingは得意のニッケルCBに戻ったり、Stingleyの代わりに大外やったりと忙しいシーズンでした。大外を1年間やらせるには背が小さいしパワー負けしますが、ニッケルとしてはリーグトップ10レベルだと真剣に思ってます。
 Grayland ArnoldKendall SheffeldはPS、たしかシーズン中はプレイしていないはず。

 Jalen Pitreは147タックル(ソロ99回)に5インターセプト、8パスブレイクアップとランパス両方で活躍しました。新テキサンズのSはフィールド奥から上がるスピードが要求されると考えているので、Pitreの2年目の飛躍に期待します。あともっとブリッツしてるとこが見たいです。
 Eric Murray、2020年も2021年も良くなかった。で、2022年はほぼ控えでした。なぜチームは昨年2年8ミリオンの契約を結んだのか。2023年のキャップヒットが5.35ミリオン?勘弁してほしいです。4ミリオン浮くそうなのでカットされると思います。
 Jacobi FrancisはUDFA、シーズン通してPSでした。

ニーズ

 CBはStingley、Nelson、Kingの3人はリーグ平均以上の3人と見てます。だからよっぽど気に入らないとかじゃなければ代わりの先発級は不要。とはいえ4番手5番手が必要だし、CBというポジション自体が飛び抜けた誰かより全体の質が重要なので、ある程度のバックアップを補強するとは思います。
 それとNelsonとKingの契約は2023年で終わりなので、1年育てる前提でドラフト指名するとスムーズに移行できるかな、くらい。
 SはPitreの相方を探さなければなりません。先発級の選手、幸いFAには実力あるSが豊富なので見つかると思います。

注目のFA選手

 CBの注目FAは、あまりピンとこないんですよね。49ersのEmmanuel Moseleyなんかアリかもです。今年27歳。2018年にドラフト外で入団した叩き上げ。2021年に2年10ミリオンを結び先発として期待されていましたが、ケガでそれぞれ11試合と5試合の出場のみ。2022年にACLを痛めたのが印象よくない。
 うーん、例えばMoseleyと1年契約4ミリオンくらいを結んだら、テキサンズとしては「大外での先発経験がある選手をバックアップで迎えられる」「シーズン通して先発任せるには耐久性が心配、でも控えなら」「Ryansともよく知った仲」という感じ。一方Moseleyも「この2年を考えると、どことも長期契約を結ぶのは難しい」「まだやれることを証明して、2024年の複数年契約を目標にしよう」「馴染みのRyansがいるテキサンズでとりあえず1年過ごそう」ってな具合にどちらにもメリットあると思いますが。

 Sは本当に層が厚いです。ベンガルズのJessie Bates、ビルズのJordan Poyer、バッカニアーズのMike Edwards、イーグルスのC.J.Gardner-Johnson…先発級の選手がいっぱいいます。スティーラーズのTerrell Edmunds、ラムズのTaylor Rapp、パッカーズのAdrian Amosなんかも。
 49ersのJimmie Wardはテキサンズに興味があるような意味深な投稿をしてました。2022年はそれまでと打って変わってニッケルCBとしてプレイすることが増えましたが、彼はこの変更に相当な不満があったようです。Shanahanに「嫌ならベンチにいろ」と言われ渋々従ったということがあったとか無かったとか…Ryansの下でプレイする気があるのか、本心は読めないです。
 とか言ってたらキタ!!!!2年連続で3インターセプト、ニッケルもディープもやれる大ベテラン、頼りにしてます。

注目のドラフト選手

 オレゴンのChristian Gonzalezが好きなんですけど、ここ3ヶ月でグイグイ評価が上がってもう12位にも残ってないと思う。優先度的にCB指名は2日目と考えてるので、それくらいで指名されそう&合いそうな選手を。
 カンザスステートのJulius Brents(6-2、198lbs)は元々3日目とか言われてたのにコンバインでグンと評価を上げちゃった選手です。シミュレーターで毎回5巡くらいで指名してウキウキしてたのに、もしかしたら本番では60位くらいになるかも。ゆるせない。
 デカくて速い、手足が長くて競り合いに強い、接触を恐れずアグレッシブにタックルするところが好きです。ゾーンカバーに慣れてるし上手いのでプロに馴染みやすいと思います。
 懸念点は及第点レベルのトップスピード。体格の割にブロックを剥がすのに手間取るところ。その日の調子によってプレイの振れ幅が大きいところ。ビッグプレイを狙いがちで、フェイクに引っかかりやすいところ。
↓一瞬でWRと入れ替わってる!

 逆にコンバインの身体測定で評価を落としたと思うのがミシシッピステートのEmmanuel Forbes。6-0で、166lbs!!!めちゃくちゃ軽いです。2022年にロスター入りしたCBの約97%は180lbsありましたし、半分以上は190〜200lbsでした。あまりに細すぎる。
 そんなForbesのどこに惚れたかというとボールスキルの高さです。おそらく今年のドラフトで一番のボールホークです。2020年にフレッシュマンながらスターターとなって以来、3年間で14回ものインターセプト。またキャリアで6回のインターセプトリターンタッチダウンはFBS記録です。
 アグレッシブすぎるスタイルやペナルティの多さが懸念です。1年目は勉強、懸念点を修正しつつ体重を増やして2年目からCB2番手になれたらとか思ってます。
↓天性の才能。プレイメイカー。

 お気に入り枠、USCのMekhi Blackmon(5-11、178lbs)は大外とスロットどちらのプレイ経験があり、マンカバーはめちゃくちゃ上手い。ボールへの嗅覚、反応速度が高いです。ショートパスにはすぐに距離詰められるし、ディープパスにはボールを見失わず落下地点で競り合える。シニアボウルでは評価を爆上げしてたスタンフォードのMichael Wilsonを抑えてたのは嬉しいです。
 懸念はお触り癖というか、アグレッシブすぎるプレスカバー。カレッジで12試合でペナルティ7回はちょっと取られすぎかもです。線が細く、プレイできるカバーの種類が少なそうなのも心配です。指名するなら3日目。5巡没収されたの痛いです。ムカつきます。
↓Blackmonに注目したきっかけ。キレッキレ

↓ビタビタのマンツー

 SはフロリダステートのJammie Robinsonが好きです。5-10、191lbsとサイズはイマイチ。しかしディープ、スロット、ボックスどこでもプレイでき、パスラッシュにも加われる汎用性の高さが魅力です。キャリアーを見つけたら素早く詰め寄り的確にタックルできます。スペシャルチームの経験も多く、キックやパントのカバーチームでプレイ機会がありそうです。3巡後半で指名してSの3番手やダイムバック、STと1年目から出番があると思います。
↓うーん、欲しい。

↓シニアボウルで見せた見事なパントカバー


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