ロスター確認&FA・ドラフト注目選手 LB編


FAになる人たち

Kevin Pierre-Louis、Neville Hewitt、Jalen Reeves-Maybin

 Ogbonnia OkoronkwoとDerek RiversはSpotracではLB扱いですけど前回のDL編で触れました。
 Jalen Reeves-Maybinはもう1年残ってますけどリリースされる予定、だそうです。基本バックアップ&STでした。昨季オフに契約のニュースを聞いた時は「なぜ?」と思いましたし、解雇には納得です。
 Kevin Pierre-Louisは開幕してすぐにIR入り、Neville Hewittはプレシーズンからずっと動きが良くなくてLBとしてはほとんどプレイしてませんでした。2人ともロスター入りを期待されても再契約はもう無いと思います。

残る人たち

 Christian Kirkseyは2021年と比べてミスタックル多くなったし、パス狙われることも多くなっちゃいました。ぶっちゃけ良くないです。スターターレベルではない。2022年の3.7ミリオンはまだしも、2023年に6.25ミリオンも出すのは許せないかも。解雇するとほとんどデッドマネーが生まれず5.25ミリオン浮くのでリリース候補です。
 Christian Harrisはケガで出遅れて第7週からデビュー。とはいえ3巡ルーキーが12試合先発711スナップでプレイってあまり無いと思います。プレイ内容はドラフト時の懸念通り、プレイリードが遅かったり間違えたり、ブロック外せなかったりであんまり良くなかったですが。
 持ち前の身体能力によるポテンシャル、チーフス戦とコルツ戦で見せたランストップ、タイタンズ戦でのナイスカバー&インターセプト。2年目に期待できる要素は多いです。
 Blake Cashmanはシーズン中に1年の契約延長を行っています。ローテ&STでしたけど、スナップ絞れば使い勝手が良いLBですし、STで頼りになるのでナイス延長だと思います。
 Garret Wallow、主にバックアップ&ST。シーズン通して、LBとしては124スナップで1タックルというのは寂しいですね。チームでも指折りの努力家でコーチ陣からの信頼が厚いと聞きます。いつか努力が実ってくれればと願ってます。
 Jake Hansenはイリノイ大出身、ドラ外で入団したルーキーがベテランを差し置いて見事ロスター入りしました。チーフス戦で先発してた事実に愕然としてます。スクリメージラインに並んでラッシュしたり、スロットをカバーできる汎用性の高い選手ではあります。

ニーズ

 層が薄い、とはいえルーキー3人いるし「将来が楽しみ」みたいな選手はもういいかも。Christian Harrisの相方となる即戦力が欲しいです。タイプとしてはHarrisを補完できるMIKE向けの選手。もうLB2人がOLに綺麗にブロックされる光景は見たくない。

FA注目選手

 FA市場は非常に充実してます。Eric Kendricksはバイキングスからリリースされましたがそれは金銭的な事情によるもので、彼自身はあと2年は先発レベルだと思ってます。Bobby WagnerLavonte Davidも衰えが見えますけどまだやれるはず。
 やたら現地ファンから切望されてるビルズのTremaine Edmunds、2022年の彼は得意のランディフェンスはそのままに、苦手とするパスカバーが改善されていました。テキサンズに来たら嬉しいですけど、間違いなく年平均10ミリオン以上になるのがなぁ。
 能力的にはT.J.EdwardsもEdmundsと似た系統、でもイーグルスのディフェンスと違うから合わないかも。
 逆にコルツのBobby Okerekeはスキーム的に合うはずなので選択肢に入りそう。
 Azeez Al-Shaairは49ersの先発LBという時点でもう欲しい。出番はLB3枚の時で、ニッケル体型ではDBと交代する選手でしたけど。
 カウボーイズのLeighton Vander Esch、2022シーズンはすべての試合に出場していたはずなので首の調子は良さそう。

注目のドラフト候補

 LBのドラフト候補は正直イマイチです。充実してるFAと、ポジションの優先度的に1、2巡使ってほしくないなと思います。
 アイオワのJack Cambellは6-5、249lbs。伝統的な4-3のILBってタイプです。すぐにプロで戦える体格に、バツグンの身体能力を併せ持ちます。コンバインでは全ポジションで最も話題になった選手の1人でした。ランプレイではOLのブロックを破りつつキャリアーを引きずり倒せます。ランだけでなくパスではゾーンカバーが上手く、2年続けて2インターセプトを記録してます。C.J.Stroudのパスに飛びついたプレイは素晴らしかったです。フットボール、学業、人格を総合的に評価する賞を受賞しており、将来のチームキャプテンの素質があります。
 短所ですが、スロットレシーバーや機動力のあるTEをマンカバーするような速さは無いです。また反応というか嗅覚が鈍いシーンもあり、RBを迎えるようなプレイが散見されます。矢のようにOLの間を割ってロスタックル、というのはあまり無いです。パスラッシュは得意ではないです。
 今年のLBで一番好きです。一般的に2巡〜3巡と見られてましたが、あまりにコンバインで注目を集めてしまったのでテキサンズの3巡まですら残っていない気がしてます。
↓T.J.Watt級のアスリート。デカくて動ける選手は大好きです

↓見事なカバー。ちょっと見にくいですけどワンハンドキャッチです。

 テキサスのDeMarvion Overshownは6-2、229lbs。コンバインでテキサンズと面談してます。元々はSでしたがカレッジからLBにコンバートしたそうです。「RBはここを走る!」と決めた時の思い切りの良い加速、勘の良さ、ブリッツ時のラッシュ力、守備範囲の広さが魅力です。ロケットみたいなプレイスタイルで見ていて面白い選手です。
 良いところばかりではないです。身長は6-4だったはずですが、コンバインで計測したら6-2になっててがっかりしました。LBとしての経験が浅いこと、バランスを崩しやすくタックルミスが多いこと、ブロックを剥がすのに苦労することが懸念です。
 たぶん3巡で指名されると思いますけど、LBとして目指す方向性はChristian Harrisと被りそうなのでテキサンズが指名するのは「どうなの
?」と思います。

 あとはアーカンソーのDrew Sanders(6-4、235lbs)はオフボールLBでもEDGEでもプレイできる選手です。パスラッシュスキルが魅力で12試合で11サックしました。アラバマ戦やBYU戦で見せたスクランブルへの反応と急加速にも目を奪われました。ただミスタックルが多すぎるので好きになりきれないです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?