コーチのあれこれ

Pep Hamilton

 現在もテキサンズの契約下にいるPep Hamilton。バッカニアーズからOC候補としてインタビューを申し込まれましたが、本人が辞退しました。
 このニュースを聞いて、中には「来年もOCとして残るのでは…」と危惧したファンも居ると思います。彼のオフェンスをもう1年…いやぁ無理ですね。それはともかく彼が辞退したのはヒューストンという土地に残りたいという気持ちがあったから、のようです多分。

 Pep HamiltonにはJackson Hamiltonくんという高校生の息子さんがいるらしいです。ヒューストン市から車で30分ほどにある街のPearland高校のアメフト部でQBをしており、現在ソフォモア(2年生)。大学に進学するのは2025年ですが、2021年2月の段階ですでに大学からオファーを受けてます。この時点でオファーが来てる同学年の選手は全米でも8人しかいないそうです。現在はテキサスA&Mやメリーランド、ヒューストン、親父の母校ハワード大など6校からオファーが来てます。優秀な息子さんですねぇ。もちろん休日を使ってPepはこの将来有望な若いQBをコーチングしています。
 Pepがテキサンズに来たのが2021年なので、同じ年にJacksonくんが入学したことになります。Pepが2017年から2年間ミシガン大でコーチしてるとき、Jacksonはミシガン州の中学に通ってました。2020年PepはチャージャーズのQBコーチだったので、この年は家族と離れて暮らしてました。テキサス州に引っ越して1年ぶりにまた家族で過ごせるようになったんですね。

 で、Pep Hamiltonが他チームからのOCをする気が無い理由です。息子さんが進学するまではテキサスで仕事をしていたい、というのが本音なんだと思います。
 Pepはテキサンズとあと2年契約が残ってます。OCとしてはイマイチでしたが、QBコーチとしては残ってほしいと思ってます。1つのチームに留まらないこれまでのキャリアを考えれば新しい上司やスタッフに馴染みやすいでしょう。ポジションコーチ→コーディネーター→ポジションコーチに逆戻りの流れは見たことあります。HCが変わってのパターンは記憶に無いですけれど。

HCのあれこれ

 初めに面談を申し込んだ5人、Shane Steichen(イーグルスOC)、Jonathan Gannon(イーグルスDC)、DeMeco Ryans(49ersDC)、Ben Johnson(ライオンズOC)、Ejiro Evero(ブロンコスDC)に加えてSean Payton(セインツの元HC)、Mike Kafka(ジャイアンツのOC)とThomas Brown(ラムズのTEコーチ)が候補になってます。とりあえず8人全員とズームでの面談を終えました。

 ライオンズのOC Ben Johnsonはいくつかのチームと面談した後、来シーズンもライオンズに残ることを選びました。
 Thomas Brownは元プレイヤー、RBでした。ジョージアにいた4年間で2646ヤード走って23TDランを記録。6巡指名されるもプレシーズンに危険なタックルによりIR入り、3シーズンで引退します。2011年から9年間カレッジでコーチングした後、2020年にラムズでRBコーチ、2021年はアシスタントHCを兼任、2022年はTEコーチへ横滑りという経歴です。選手含め周囲からの評価が高い人物で、すでにOC候補としても複数のチームから声がかかっている人気物件。ラムズに戻るのもありえますし、テキサンズのHCになる可能性は薄いと見てます。
 個人的にSean McVayはBrownのことを右腕として育てていきたいんだと思ってます。練習中の様子やインタビューからは好感が持てる人物です。ラムズに残ってさらに成長する姿に期待してます、テキサンズファンというよりフットボールファンとして。
 Sean Paytonとの面談は「互いに良い手応えを感じていた」という報道もあれば「Sean PaytonはMcNairファミリーに対して不満を持っている」という報道もあります。トレード対価は1巡中位から下位と本人が話しています。ブロンコスが最有力候補と見られてるようですが、どうなるでしょうね。
 イーグルスの2人とDeMeco Ryansとの次の面談は試合の後かな多分。今週中にMike Kafkaと対面で、Ejiro Everoとはズームで2回目の面談を行うようです。そういえば以前Ejiro Everoが代理HCになった、と書きましたが間違いでした。GMから代理HCを打診されましたが辞退していたようです。ということで候補のうちHC経験があるのはSean Paytonだけです。

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