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10.白岡中央総合病院を退院

転院3ヶ月も経つと、具体的に退院に向けての話が出てくるようになる。すでに宮代町社会福祉協議会(以下、社協という)の島村名子ケアマネージャー(ケアマネ)介護用品は社協と契約している高橋医科器械からレンタルできること、退院後はディサービスが利用できることの他、社協には福祉車両が2台あり、通院時等の時には借りられることは聞いていた。
本人の帰るコールが面会に行くたび凄かったので、退院する方向で調整していたのだが、同室の患者家族からは退院させちゃ駄目よ、他の病院に転院させなくちゃ、といわれたこともある。そうするべきだったどうか、そのはっきりした明確な答えは今でも出てこない。


退院とその後の生活準備/通院の話し合い

退院後はどこへ通院するのか、という話。もう自力で歩くことはできず、外出は車椅子を使わなければならない状態である。長年通院していた江原医院はバリアフリーの構造にはなっていない。明らかに江原医院へ通院するのはもう無理である。
結果、東埼玉総合病院へ通院することを希望し、改めて紹介状も書いてもらうことになった(神経内科と整形外科)。人工関節の診察は当院(東埼玉総合病院)で行うので、と転院の前に言われていたのでこの方が都合がよかったのも事実である。
高橋医科器械からレンタルすることになったのは、介護ベッド(転落防止策2付き)、転落防止柵の追加(2)、歩行器、スロープ、車椅子。後に車椅子専用の座布団も追加した。
冒頭に書いた通り、2014/4/7に面会に行き、明後日(2014/4/9)退院だから、と言ったのだが、今から帰るんだよ、とここでも家に帰るコール。これまでも行く度家に帰るコールがかかっていたが、このまま車椅子で自分の家の車乗って帰るんだよ、とまで言ったことがある位だった。

退院当日

2014/4/9退院。この日は午前中のリハビリの後、昼前に退院という流れだった。荷物をまとめ、1週間分の薬とさらに東埼玉総合病院への紹介状を渡される。本人は車椅子に乗る。そして、エレベータの前に病棟の医師/患者が全員集まってみんなに送られるという流れになった。
後で知ったが、この病院は退院の時病棟の患者/医師が集まって見送るという習慣になっているらしく、このことに感激したという患者/家族が多いという。

退院時に渡される書類その他

  1. 退院証明書(退院後3ヶ月以内に病院に自院/他院問わず入院する場合に提示する書類)

  2. 退院療養計画書

  3. 東埼玉総合病院への紹介状と外来診療表(神経内科と骨粗鬆症担当医に赤丸)

介護タクシーの運転手に車椅子を押されて病院の外に出て、介護タクシーに乗車し出発。永らく入院した白岡中央総合病院を後にし、帰路につく(私は自宅の車で追う)。
自宅に帰ってきて、すぐに自分だけで歩けるつもりだったのだろう、歩行器も何も持たずに一人で歩き出してすぐに後ろに転倒してしまう。このときは何事もなくすんだが、下手したら病院へ逆戻りしていたかもしれない 。そんなエピソードだった。
この日は午後から社協の島村ケアマネージャーが来て、今後のことを話し合い、通所介護を3箇所紹介された。そのうちの1箇所を強く推したのはよく覚えている。なお、福祉車両のリースはあらかじめ予約するが、開いていれば当日でも借りられる、とのことだった。

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