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25.「病気が進行したとしか言えません」

ディサービス「ひだまりの家」を早退後はもう通所に行くことはなかった。ほとんど寝てるだけ、食事は1日1回で寝たまま、それも一口か二口で終わり、という状況がずっと続いていた。トイレに行くにも歩いて行くこともできなくなった。介護用トイレを用意するも、自分で移ることはできず、昼間もオムツを着けておかけなければならなくなった。


ケアマネージャーの来訪

2020/8/17にケアマネージャーが介護計画書を持って訪問したときは何とかベッドの横に座ることはできていたが、座りながら寝てる、という状況だった。
それを見ていたケアマネージャーはもう自宅介護は限界に達していると思ったのだろう、特別養護老人ホームが必要になった場合は社協で紹介するという話をされた。
2020/8/19、どうオムツ替えをすれば良いのか分からず、再度ケアマネージャーに連絡。ケアマネージャーは体を横に倒してオムツ替えをしていたが、やはり介護は教わらないと難しいことを改めて実感。

すぐ救急車を呼んだ方が良いと言われる

ケアマネージャーは様子がおかしいことに加えて、体のあちこちの皮膚が剥がれて(床ずれ)出血があることから、ここから菌が感染すると敗血症などの大変なことになりかねないから、すぐに救急車を呼んだ方が良いと言う。
再び東埼玉総合病院へ搬送。救急では看護師にいつ頃からこうなったのか聞かれる。7月頃からと答えるが、もっと前からじゃないですかといわれる。そう言われたときは戸惑ったが、同居していると分からないものである。今考えるとやはり2020/4/17の異変がその予兆だったのかもしれない。
そのまま入院となり、入院に関する書類を書くことになるが、電子カルテにあったのだろう、身体抑制の承諾書にもサインすることになった。
病床は新型コロナ感染対策で立ち入ることができず、談話室での対応となった。

かなり厳しいことをいわれるが…

内田忍医師からは、他に尿路感染も起こしていて、こちらは抗生物質で何とかなるが、パーキンソンの方は病気が進行したとしかいえないと言われる。
食事の方は1日3回出しているが、1日一回しか口にせず、それも一口か二口で終わりで、これでは生きていくのに全然足りないという。電子カルテを見ながら、胃瘻の話が出ていたというのでは…とも言われる。
今後栄養補給はどうするか、という話では胃瘻を造設する、静脈から栄養補給する、点滴する、といったことがあるという。それぞれリスクとリターンがある。
点滴は皮下血管から流すので、同じ場所ばかり刺しているとその部分が固くなって、流れなくなってくるので、針の位置を刺し替えなければならない。そうなると点滴する場所がなくなってくるという問題が出てくるという。
そうなったら寿命ということで…、とかなり厳しいことを言われる。
担当医師の話の後、理学療法士からリハビリテーション実施計画書を渡される。とりあえず少しでも食べられるようになることが目的とのことだった。
なお、入院中のパジャマやタオルはレンタルがあるが、消費増税のせいだろう、以前と比べるとかなり値上げされていた。

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