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阿久根での滞在日記

※この記事は、職業体験型ワーケーションプログラムに参加された方の記事です。

大学2年生で東京の大学に通っています。神奈川県鎌倉市で生まれ、現在も暮らしています。週5日、片道1時間半かけ大学へ行き、座学の講義を繰り返す毎日が退屈に感じていました。そんな時、ゼミで関係人口について調べていて“おもしろい事例”としてイワシビルが紹介されていました。その後、調べを進めていく中で、地域おこし協力隊が行なっているワーケーションプログラムのnoteを見つけて「やりたい!」と思い、すぐさま応募しました。

オンラインのヒアリングで地域おこし協力隊ののぞみさんに聞いた話ですが、鎌倉と阿久根の水産業者が共同運営するまちの魚屋さんが鎌倉にあるそうです。何かのご縁があるなあと思いながら鹿児島に向かいました。

1日目、昼過ぎに阿久根駅に到着。のぞみさんと同じく地域おこし協力隊のあやかさんに案内していただき、地域おこし協力隊OBである方が営んでいるというともまち珈琲や脇本海岸に行きました。4日目にも見た脇本海岸で見た夕陽は今まで見たことがないくらい綺麗でした。


▲もっと綺麗に見える日もあるそうです、!

3泊滞在する塩やホステルまで送っていただいたあとは、徒歩で付近を探索。今まで恥ずかしいことですが、洗濯や料理の経験がほとんどない私にとって“プチ1人暮らし”のような気分でスーパーに向かいました。しかし、この日はごはんと納豆、翌朝用のパンしか買えませんでした。

▲公園にはお酒で作ったクリスマスツリー


2日目は小雨が降る中、職業体験として農薬・化学肥料・除草剤を使わない作物を育てる落合ぶどう園に行きました。雨ということもあり、お昼に使う野菜を収穫したり、唐辛子を切るなどの作業をし、その後はお昼ご飯を作りました。ぶどう園を営むりささんは、農薬・化学肥料・除草剤を使うことをきっかけに私たちの体に、そして環境に循環していくんだ、というお話をしてくださいました。その他にもたくさんお話をしてくださったのですが、「私の話を鵜呑みにするのではなく、そういう考え方もあるんだという捉え方をしてほしい」と話してくださったのも印象的でした。

ご飯はその日に収穫したたくさんの野菜がメインです。全く料理をしたことのない私に対しても優しく、初歩的お昼な質問に対しても細かく教えてくださいました。

▲野菜について少しだけ詳しくなった日

前日に納豆ご飯だけだったこともあり、とっても美味しくて幸せなお昼ご飯の至福さを身に染みて感じることができました。

3日目、4日目はけいごえ農園さんでじゃがいもの収穫のお手伝いをしました。けいごえさんはご家族で農家さんをやられていてじゃがいもの他にもブロッコリー、夏にはオクラなどを育てているそうです。
初めての農作業で、じゃがいも収穫というと「土を掘って取るのかなあ」と想像していたのですが、機械が掘り、掘られたじゃがいもをかごにいれていくという作業をしました。作業としては難しいものではありませんでしたが、速さがみなさんは格別でした。

そのあとは選別作業も行いました。

▲かごいっぱいのじゃがいもは重め

休憩時間にみんなでじゃがいも入れのかごを椅子にして円になって話すのが最高の時間でした。みなさんとても優しくて面白くて、一緒にいてとても楽しい素敵なご家族でした。

▲笑いが絶えない空間でした

4日目の活動後には、カフェであるハモニカンでコーヒーをいただき、とってもゆったりした時間を過ごすことができました。たまたま大学OBの方とも出会えて海外の話や、大学生活についてのお話ができて有意義な時間でした。


5日目はインストラクターのしのさんとサイクリングをし、阿久根の住宅街を駆け抜けました。そして向かったのは佐潟の洞窟です。佐潟の洞窟の海は、脇本海岸とは雰囲気の違った綺麗さがありました。そしてここで急にしのさんと水切りに挑戦。「今までできたことがなく、どうせできない」と話すと「やってみようよ!」と言っていただけたのがきっかけです。見本を何回も見せていただき、数十回トライしてようやく成功しました。こんなことでも「やってみる、諦めない」と教えていただけた気がします。
この日もたくさんお話させていただきましたが、「やりたいこと、どんどんやったほうがいいよ」と常におっしゃっていたと思います。今後の進路について迷っている私にとって、それはとても大きな言葉でした。


▲空気も綺麗!

後半の2泊は阿久根を知るきっかけになったイワシビルに宿泊しました。1階はカフェやショップ、2階は加工工場、そして3階が宿泊施設になっている施設。内装もとても素敵で、朝食もとても美味しく、大満足でした。

▲実は普段は焼き魚苦手な方でした、、けれど、イワシは本当においしかったです。


阿久根での5泊6日を過ごしてみて、、
このような機会を作っていただいたのぞみさん、あやかさんありがとうございます。そして今回関わっていた方々にも感謝の気持ちでいっぱいです。
正直、今まで阿久根市のことを知りませんでした。しかし行ってみて、阿久根の人の温かさを感じることができました。着飾らない自分、ありのままの自分でいれる、そんな場所だと思います。

「またおいでね」と多くの方が言ってくださいました。

また、行きたいと思います。



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