笑顔がそんなに大事か問題。
いま、ユーネクストで海外ドラマ『グッド・ドクター 名医の条件』 を観ている。
アマゾンプライムビデオでプライム対象だったとき観始めたのだが、だいたい私は途中で寝かせる(飽きるとも言う)ため、その間にプライム対象から外れていたので、今は仕方なしにユーネクストで観ている。
その中のエピソードに、病気で表情が動かない少女が出てくる回がある。
表情が動くように手術をするわけなんだが、その前段のやりとりですごい考えさせられた。
マーフィー(主人公。外科医。自閉症のためコミュ障が若干あり)の核心付いたコメント。
『そんなに、笑顔が大事か』
『不必要な手術』(バッサリ)
スゲー。
ちょっとマーフィー、ソンケー。
そりゃ、私だって、人に笑顔で応対されて、いやな気はしない。
だけど手術までして笑顔が必要なのかと考えると疑問が残るよね。
でもなかなか言えないじゃん、そんなこと、表立ってはさ。
笑顔は過大評価されていると、マーフィー大先生がおっしゃるが、その通りなのに、誰も指摘しない、指摘したがらない。ああ、タテマエだらけだね、この社会。
何かっちゃ、「口角上げろ」「マスクをしていても目を三角にして笑え」「スマイルゼロ円」とたたみかけ、わらえほほえめと言われる世界。
特に接客業。
冷静に考えると、仕事していてそんなオールウェイズスマイルするほど楽しいことってないのが普通なのに、常時笑顔を要求されるってちょっと異常。
実際にそうできるひとがいたとして、それはちょっと不気味。
逆に病んでる気がする。
(ただ、ドラマエピソードの少女に関しては、笑顔だけでなく一切の感情が表に出せない症状なので、それは確かに手術したほうがいいと思った。
危険なときに伝わらないおそれがある。
怖い!とか嫌だ!っていうマイナスの表現ができないって、笑顔のプラス表現ができないよりもはるかに危険だと思う。)