見出し画像

膵臓ガンが見つかるまで

コロナ禍で生活と仕事が大きく変化する中、仕事量が増え体調不良が増えました。毎日体がだるい。下痢がひどくて通勤途中に何度もトイレに行かなくてはいけない。ほぼ毎日残業でまともな食事が摂れないし、食べると鳩尾が痛くなる。体重は減る。これらをはっきりと自覚したのは21年8月頃。
10月に会社の健診があり、2週間ほどして保健師さんより連絡がありました。血糖値異常のため大至急精密検査を受けるように、とのこと。
自宅から近いN病院の予約をとり総合内科を受診。そこで代謝内分泌科を受診するよう言われ、かなり待たされ受診。そこでは糖尿病と診断され、栄養指導を予約。このときに違和感を感じました。
体重が減少、食事も食べられなくなっていることを医師に伝えましたが「今は体重増えてますよね?」と言うので、「減ってます」と答えたのですが、スルーされたのです。
栄養指導では経験の浅そうな管理栄養士が「食べる量を減らしてください」と言うので、食事記録を見せてカロリー計算してもらうと、やはりカロリーは足りていない。
不安になったので、これまで過敏性腸症候群で診てもらっていたクリニックに電話し、緊急で診てもらうことにしました。N病院での血液検査結果を持って医師に見せると、肝機能がとても悪いことを指摘されました。そこで精密検査として胃カメラと腹部エコーの予約を入れてもらいました。
精密検査の日、鎮静剤でウトウトしていたところ医師に話しかけられて目が覚めました。「おそらく、すい臓の乳頭にガンができています。それが胆汁の出口を塞いで胆管が詰まっています。このままだと黄疸が出て高熱が出ます。すぐに大きな病院へ行ってください。」
大至急、ということだったのでタクシーでN病院へ。夕方だったので、夜間救急にかかりました。再度、同じ検査をして緊急入院。今度は消化器内科でした。

すい臓ガンは早期発見が難しいとされています。私の場合も、不調を訴えてクリニック受診(過敏性腸症候群と診断)してから4ヶ月後にようやく発見されました。
今から振り返ると、
・微熱
・下痢
・強い倦怠感
・高血圧
・体重減少
こんなにも症状が見られたのに、毎日残業で精密検査のための休みも取れなくて、体に鞭打って働いていた自分を気の毒に思います。
祖父がすい臓ガンで亡くなっているため、遺伝の可能性が高いです。息子二人には、食事量が減ったり、下痢が続いたら、すい臓の検査(腹部エコー)をすぐに受けるように伝えました。今は線虫を使った尿検査で早期発見できることもあるようです。遺伝のリスクがある人には嬉しいですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?