訪日フィリピン人の大阪観光
出会いから別れまで。
訪日フィリピン人の皆さんはどこに観光行くのか、何に興味があるのか今回たまたま観光案内する事があったので、5日間のドタバタをご報告します。
【出会い】1日目
気温が大きく下がった1月の下旬。大阪市浪速区大国町で朝の9時に震えながら立ち尽くす5人のフィリピン人。そこにたまたま通りがかった2人のフィリピンパブ嬢はM’s ClubのSofiとNaomi。立ち尽くす彼らは大きな声でタガログ語で話す2人のフィリピンパブ嬢を呼び止め助けを求めます。予約した民泊は見つけたが中に入れない、日本語も分からずどこに連絡したら良いか分からないとの事でした。フィリピンパブ嬢2人は予約完了のメールから電話番号を見つけ素早く対応し、すぐに解決しました。
【トラブル】
なんと彼らは関空の送り迎えも含めて滞在中の移動をドライバー込みのレンタカーを予約していましたが、これがいわゆる白タクなんですね。関空から浪速区まで片道2万円、しかも英語もタガログ語も通じず民泊の住所の前で降ろされ2万円を受け取りそのまま立ち去ったそうです。明日以降のスケジュールも確認せずその後連絡が取れないとの事。
【道頓堀、黒門市場、心斎橋】2日目
5人は父と母と娘、母と息子の2家族。お母さん同士がお友達だそうで、それぞれの息子と娘も20〜23歳ぐらいの英語をスムーズに話すきっとフィリピンでも裕福な家庭の人たちですね。
昨日の出会いから、大体の困った話を聞き近くの行けるところはSofiとNaomiで案内することにしました。
大阪に来たらまずは道頓堀と黒門市場と心斎橋に行ってみたい、またその中でもこの店に行きたいと店名と住所まで全て調べていました。ある意味でとても助かる案内となりました。アニメやフィギュアに興味を持ったのは20歳くらいの息子さん。日本橋経由で心斎橋へ。新鮮な海鮮に行きたかったのはお母さん2人。
予定していた車も結局連絡がつかずそのままでしたが、実はこの辺り歩きで問題ない距離なので逆に喜んでました。本当に喜んでもらいこの日の夜はM’s Clubに来て頂きました。
【デング熱、USJ、クリニック、ドンキホーテ】3日目
3日目の朝は9時に待ち合わせ。自家用車のハイエースで迎えて5人をUSJに送りました。19時にもう一度迎えにくることを約束して一旦帰宅。しかし昼前に息子さんが体調が悪くどうしたらいい?との連絡が・・・。
とりあえずUSJの救護室で休んで、医務室のスタッフの指示に従う様に伝えましたが、お母さんはどうしても血液検査をしてもらいたい、そしてある数値を確認したいと、しきりに言います。よく聞くと来日前にデング熱にかかりそのまま日本へ来たとの事。慌てて迎えに行きGoogleで調べたクリニックで血液検査、結果をみてまずは大丈夫とお母さん。その後もバタバタのあと道頓堀のドンキホーテへ。こちらも来日前からの希望の場所でした。
【六甲山スノーパーク】4日目
前日の体調不良もあったので、今日は休みかなと期待してましたが、まさかの雪山希望。フィリピン人は雪が見たいんですね。でも意外と近く70分で大阪市浪速区から着きました。娘さんがスノーボード、息子さんがスキーをレンタルして親はレストランで酒盛り(笑)。帰りはどうしても食べたいものがあるそうで、聞けばすき家に行きたいとの事。𠮷野家、松屋、すき家はほんとにフィリピン人大好きですね。
人工雪ですが、良い意味で目的地まで雪がなくとても安全に目的地までノーマルタイヤで行けて、到着してゲートを入るといきなり雪景色という便利なスノーパークでした。
【帰国】5日目
9時半の出発予定が10時半になりましまが、フィリピンパブ嬢をよく知る私としては想定内ですね。ただそこから「焼き芋が欲しい」と言い出したのにはびっくり。大急ぎで焼き芋探してドンキホーテへ。有難いですね、ドンキ。関空へは無事想定内の時間で到着できました。
まとめ
いつもは近すぎてなかなか行かない場所や、普段話をしない人と過ごして結構充実した日をすごしました。また日本で住んでいるフィリピン人の行きたいところと、旅行として来日したフィリピン人の行きたいところが全く違うのですが、在日フィリピン人、フィリピンパブの2人がイキイキとガイドをしていてなんだか楽しかったです。フィリピン国内で流行っている大阪の名店など大阪に住んでいるフィリピン人や日本人よりよく知ってましたね。
改めて良い勉強になりました。
今度我々がフィリピンに行ったらフィリピンでご馳走してくれる事を約束してお別れとなりました。1週間経っておりますが、現在でもフィリピンパブ嬢の2人とは連絡があるそうです。ひょんな事からの手助けでしたが、少しでも大阪や日本のイメージが良くなったかなぁ〜と、フィリピンパブ店内でたまに話します。意外とみんな大阪愛、日本愛がある事に嬉しい発見でした。
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