【100字小説】雨の遊園地

男と女が不貞腐れた顔で観覧車を見上げている。「久しぶりに会いに来たのに」女はつぶやく。男はバツが悪そうに笑って「ごめんね」と言う。「それにしても雰囲気ない所ね」と女が言うと男は答える。「文句なら俺の墓の近くに遊園地建てたやつらに言えよ。」

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