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junko_omnibus
転職日記 番外編
駅から会社への3分間の道が憂鬱だった。
オフィス街なので、駅近くでは色々な会社の社員からなる団子集団が、会社に近づくに連れて段々と自分の会社の社員だけになっていく。
黒やグレーのスーツを纏い、悲壮感漂う背中達を嫌悪しながらも、「私もこの集団の一員なのだ」という事実に、朝からずっしりと気持ちが沈んだ。
働きアリの行列のように皆一本道を辿り、グレーの無機質な巨大なビルに吸い込まれていく。
夜、ビルから出てくる時はすっかり魂を抜かれている。
これが、精神状態がいよいよ末期だと感じたエピソードの一つ。
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