アフターオリパラ〜椅子バス編〜

東京オリンピックとパラリンピックが閉幕しました。
立ちバスは5人制で女子が、椅子バスでは男子がそれぞれ銀メダルを獲得、日本中に衝撃と感動を与えてくれました。
スポーツに対して熱しやすく冷めやすい、そしてそのトリガーがオリンピックである事が多い国、日本。それぞれのカテゴリーで何をしなくてはならないのか?
皆さんそれぞれが考えるきっかけ、一助になれば幸いです。
時間が空いてしまいましたが、今回は椅子バス、車椅子バスケについてです。
私の知識、経験で申し上げられるのはただ一つです。

それは「環境」です。
椅子バスに限らず、アリーナ系の車椅子スポーツにとって普及、強化の課題となるのは「練習場所、環境の整備」だと思います。
一般の体育館における、真の意味でのバリアフリーの充実度もありますが、1番大きなのは

「床」

の問題だと思っています。
以前、私が某チームとまだ仲が良かった頃、そのチームのレギュラーシーズンのハーフタイムに車椅子バスケのエキシビジョンゲームを企画したことがあります。準備、打ち合わせ以外にも、練習への参加や、いわゆる体験会の見学などもしました。
その時感じたのが、車椅子スポーツに対する施設側の使用の制限です。
前述のエキシビジョンについては、事前に施設側に説明、確認してOKをいただくことができましたが(当日は激落ちくん持参でドキドキしてました)、施設によっては車椅子スポーツの使用はNGというのは、この活動を通して聞いた話です。
そして、体験会や練習で使用している体育館はホイール、キャスターのキズが多数ありました。
専用の練習場所を設定することで解決はできますが、裏を返せば場所を制限することなので、競技者によっては練習場所が遠方になってしまう事もあるでしょう。そうすると競技者本人とそれをサポートする人には負担になってしまいます。
大人ならいいでしょうが、子供だと結構大変だと思います。
エキシビジョンをお願いしたチームの練習場所は、私の家から、高速道路で40分かかるところにありました。私の家の近所にそのチームの選手が住んでいるので、練習のたびに高速道路で移動です。ゴルフじゃあるまいし。

パラリンピックを終え、パラ競技専用アリーナも、土地使用期限を満了して閉鎖です。

簡単に(=低コストで)床が変えられるといったアイデアがあればいいんでしょうけど。

案外青森ワッツが使っていたような床が答えだったりするのかもしれませんね。

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