三重県J小、中学校 2 アントニー 2023年7月19日 22:25 三重県の某川沿いに建てられた小学校。老朽化が酷く、入るまでに少し苦労した。催事に使われた用具がいく手を憚るのは廃校あるあるだ。 今回も長い廊下の造りの木造校舎、ドアが開けられてるせいか風が通っていた。 荒らせれたのであろう、時計は本来の役割を果たせてなかった。 イグサを編む女性の絵。地元ならではの光景なんだろうか。 教室に入る。がらんとした様子だった。 校訓が書かれた紙。何人もの生徒がこの前を通り過ぎたのだろう。 保健室だった部屋。ベッドは腐り棚が横たわっていた。 荒らされたのでなく、老朽化で床が抜け落ちそうになり、棚が自然と倒れていく。 長い廊下を振り返る。自然の音しか聞こえない。これが本来の静寂なんだろう。 年代がドンピシャなので懐かしい気持ちになった。当時人気だった漫画のカバー。 当時何人の先生がいたのだろう。比較的残地物の多い職員室。 先生の教科書も落ちていた。 授業で使う分度器にプリントに押す判子。 チャイムを鳴らす時報計、文字どうり時は止まったままだ。 ガラスも窓枠までもない教室。こうなると傷むのは早い。 楽器でさえ自然の一部に還ろうとしている。 続いて中学校校舎に足を運ぶ。老朽具合はこちらの方が深刻だ。 屋根、床さえも抜けた教室。 当時の職員室。荒らされたわけでもなく、床の変形で全て倒れてしまう。 驚いたことに、結構な重要書類まで散乱していた。それほど突然決まった廃校なんだろうか。 まだ現役で使えそうな器具さえもそのままになっていた。 校舎の正面玄関。見たことのない大きさのコウモリがいて思わずアウチと言ってしまった。 老朽化と言うより崩壊という言葉が合うかもしれない。 木造校舎の最期。 理科室。机の角度を見てわかるように、床が撓んでいる。 図書室の前を通る。清々しい一枚が撮れた。 本を持ち出す前だったのか、棚から机の上に移動させられていた。 強烈な獣の匂いを感じた。と同時に焦りが脳裏をよぎった。剥製でなく野生のアナグマだったようだ。 創立1879(明治12)年創立。のち1994年に新入生がなく自然休校、1996年に正式休校となったが、同1996年の河川の増水により校舎玄関戸がなくなり、現在はかなり老朽化が進行してる。中学校は1947(昭和22年)に創立、1957年に講堂、1962年にプールが竣工したが小学校と同じ1996年に休校となった。 #廃墟 #廃校 #閉校 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート