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推しの概念香水を作ってもらったら「ギラついたおっさんがつけてる香水の香り(概念)」だった話

タイトルで一番言いたいことは書けているのですが、友人のゆんさんと「推し(※同一人物)の概念香水」をオーダーしました。

1月3日に2人で通話しながらオーダーシートを見せ合いつつ書いて提出。
待つこと1ヶ月強、届いたのがこちら。

2月17日に届いた香水

後日通話で届いた香りの感想と解説レターを見せ合うと約束していたので、解説レターはチラ見して、自分の左手首にスプレーして両手首を軽く数度合わせて嗅ぎました。


「あ、これ『ギラついたおっさんがつけてる香水の香り(概念)』だ!!!」

すごくスパイシー、でも青さも強く感じる、いかにも「男性のつける香水」という香りです。
しかも若い男性じゃなくて、糊が効いたクレリックシャツを着てテカテカのとんがった革靴を履いているギラついたおっさんがたっぷりとつけてそうな香水の香りがします。

推しはもうすぐ44歳ですが、前述の「ギラついたおっさん」とは程遠い穏やかな印象(オーダーシートにも「実際会った印象は柔らかな印象」と書いている)。
なのでこの香りは正直解釈違いですね。
私はおっさんはまあ好きですし、この香水自体も嫌いじゃないですが。

オーダーシートの「イメージしたい香りのご希望について記載ください」という質問に「上品で爽やかな香り」と書いたんですけれど、私の想像していた「上品で爽やかな香り」とはかなり違いました。
確かに爽やかだけど「そうきちゃったかー!」って感じです。

調香師さんからのメッセージを読みました。

調香師さんがメインに据えた香りはコリアンダーとカーネーション。

そ、そうきたか!!

カーネーションのくだりはすごくよくわかるし甘くフローラルな香りも解釈一致ですが、コリアンダーが違いました。
推しは「辛辣」ではないし、第一印象はとても大人しいと思います。

あとコリアンダーの香りがくると思っていなくてオーダーシートに書いていなかったのですが、推しはパクチーが嫌いです。
私は好きなんでいいんですけれど(※香料としてのコリアンダーはパクチーとは違う香りです)。

気を取り直して、香りの説明を読んでみました。

香りの解説

トップノートはヒソップ、コリアンダー、ガルバナムなど。

この香水はこのトップノートのヒソップとコリアンダーが強いんだと思います。

ミドルノートはココナッツ、ピメントベリー、カーネーションなど。

カーネーションは「カーネーションかどうかはわからないけれど、青さとスパイシーさの陰でフローラルな香りがするな」となりました。ココナッツもつけてしばらくすると香ってきました。
ピメントベリーは調べたらオールスパイスのことらしいです。確かにスパイシーです。なんならずっとスパイシーです。

ラストノートはムスク、アンバー、オポポナックスなど。

以前推しに「香水を作るけど好きな香りは何ですか?」と聞いた時に「ムスク!」と即答されたので、ムスクは入れていただいてよかったです。あまり感じないけれど。
アンバー、オポポナックスもいいチョイスだと思います。あまり感じないけれど。


まとめ

  • 同一人物について似たようなことを書いてオーダーしても、全く違う香りが出されることもある

  • 多分ゆんさんの香水の方が「我々の推しの概念香水」としては解釈が合ってるし使いやすそう

  • 自分の想像と全然違う香りがきても逆に面白い

  • いろいろ書いたけれど香水としては嫌いじゃない

現場からは以上です。