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インドの手仕事[ブロックプリント]とは?

こんにちは。株式会社カリネの坂本です。

先日インドの手捺染についてご紹介しましたが、今回はインドの手仕事シリーズとして、ブロックプリントについてご紹介いたします。

※本ページのインドの写真や動画は、前回の手捺染に引き続き、カリネがプリントものでいつもお世話になっている株式会社アジアインダストリーズリミテッドさんにご提供いただきました。ありがとうございます。

インドの手仕事シリーズ~ブロックプリント~

インドの職人さんの手仕事として魅力いっぱいのブロックプリント。

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そんなブロックプリントが具体的にどのような過程を経て出来上がるのかご紹介します。


インドのブロックプリントとは

インドのブロックプリントとは、柄を木版に彫り、その木版を使ってひとの手で1つ1つプリントされる、古代から受け継がたインドの伝統的なテキスタイルの1つです。

木版づくり

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柄は、職人さんがデザインを元にブロック(木片)に手彫りしてつくります。木版に使われる木材は、染色時に歪みがでてしまわないようにチーク材などの堅くて伸縮しにくい木が多く使われています。1つの柄に数色があれば、各色毎に木版がつくられます。

プリント

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生地にブロックを押したら、その柄とつながるように次の位置を合わせ、またブロックを押す。何十メートルにも渡り、繰り返します。

1色プリントする毎に色を定着させ、乾かし、その上から次の色をずれないように押します。使う色ごとにこの作業を行うことでひとつの柄を完成させていきます。

↓インドの職人さんがブロックプリントをしている動画です。


天日干し

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天日干しは、日照時間が十分でなければ発色が悪く不良品となってしまいます。日差しが強すぎてもいけませんし、弱すぎてもうまく染まりません。しかも雨の日は乾きにくいので、そのシーズンの気候によっては完成までに時間がかかることもあります。

そうした工程を繰り返してやっと1枚の美しいプリントができあがっていくのです。


ひとの手でつくられるプリントの魅力

気の遠くなるような集中力と手間ひまをかけてできあがるプリントの生地は、機械のフラットで寸分の違いのないプリントでは決して味わえない、ひとの手によるぬくもりある風合いがあります。

手捺染同様、デザインが同じでも、まったく同じ仕上がりにはなりません。よく見ると柄が少しずれていたり、プリントが一部かすれていることも。

ひとつひとつが異なる魅力を持った一点ものとして、何とも言えない愛おしさがあふれます。

手づくりならではのやさしさとぬくもり、美しさをお楽しみください。



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