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ある夜、気がついたら自宅が燃えていて、無事に逃げ出すことはできたが家はそのまま全焼してしまった

え? って感じですが、本当の話です。
どういうテンションで書いたらいいのかわからないものですね…。

3月に地震と停電があった日の深夜なので、もう1ヶ月以上前になります。先に書いておくと、火事の原因はしばらく使っていなかった家電のショート(なぜショートに至ったかは不明)で、事件性はないそうです。

その日、停電してるな〜と思いながら寝室の布団の中でスマホを眺めていて、しばらくすると電気が復旧したことに気付きました。(習慣で何も考えずに充電ケーブルに繋いでいたスマホが、電気が復旧した瞬間に((フン…))と鳴って充電が始まり、あ、再開したんだなと気づくという流れ)

TLを眺めつつ知り合いがスペースを開いているのを聞こうかな〜、どうしようかな〜、でももう寝るし、今日はまぁいいか、という逡巡の末に、(電気復旧したことだし、1階の照明を消してこなきゃ)と思って一度部屋から出たところで、異変に気づきました。

廊下が白く煙っているのを見ても、人間「自分の家が燃えている」とはなかなか認識できないものなんですね、とか、多分ニッチなあるあるを沢山ストックしてしまったこの1ヶ月です。

その後のことも、「119に電話してから切るまでたった3分だった」(体感としては10分以上、15分とかなんなら20分くらいあるかと思ってた)とか、「通報から10分後には居間のAir tagが通信切れていた」(火元は居間の上階)とか、怖さの実感があるようなないような情報が手に余っている感じです。他にも「きちんとシュリンクされた某京都発の同人誌と、WDのハードディスクは水没に強い」とか、あるプロバイダの対応に心が折れまくる(これは単なる弱音)という情報とか。

ご近所の方々には物質的にも心情的にも本当にご迷惑をかけているのですが、近隣全ての方が親切にしてくださって、すごくいい場所に住んでいたんだと思っています。言うまでもなく、被害が広まることを防いで下さった消防署の皆さんのおかげでもあります。

ということで怪我はまったくないのですが、気持ち的には元気とは言い難いような…ずっと脳内に避難アラートが遠く近く鳴り響いている感じです。乖離状態みたいな自覚もあるので、こうやって書き残すと安心して忘れられるのでは、と期待しているところです。ぼやっと記憶を持ち続けるのが良くないという気がしているので、思い出せることから書いたり書かなかったりできたらと思っています。自分のケアのためという性質上、事実ベースというより主観ベースになりがちだと思います。先にお詫びしておきます。

とはいえ、この情報がいつかどこかで誰かの役に立ったらそれはそれで救われる気もしていますが…まずはあまりハードルを上げずに、書きたいことが浮かんだら書いていきたいです。

純情キャリコ、薄甘