【コンカフェ小説】推し被り殲滅
「別にあたしだって、同担拒否の人完全NGってわけじゃないけど、でもさー」
ちょっと大きくなった真希ちゃんの声が、急に耳に入ってきた。営業前の店内。照明の落ちたすみっこのソファ。それぞれ適当に自分のことをやってるダラダラした時間。強めのワードに興味をひかれたけど、首を突っ込む気にもなれなくて、でも、気になる。なんとなくSNSをチェックしてるだけなんで、私。って風に見えるように、顔の角度はあんまり変えないように、さりげなーくさりげなーく様子をうかがう。
「あー、ねー」
声