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ママの推しは教祖様

Journalの課題に行き詰まったので、とりあえず自分の感想を日本語でまとめることにした。ていうか推しって英語でどう書きゃいいんだ?

ママの推しは教祖様。一時期エッセイモノを読むのにハマっていて、その時に出会った。新興宗教にハマった母親との日常を、ギャグたっぷりでお届けする一冊だ。しかしながら、"ギャグ"がメインのエッセイ漫画であるため、表現は漫画的だし、リアリティには欠けている。作者がどういう人生を歩み、日常を生きてきたのか? について語っている一般的なエッセイ漫画よりは、一つの漫画作品として、いわば漫画エッセイとしての色が強い。

私はこの漫画の、書き下ろされた"あるページ"を見た時、作品に仕組まれたギミックに気づき、感服した。そういう意図で作られたとは思わず、まさかまさかの驚きだった。やがて作者の優しさがじわじわと沁みて、感嘆のため息になった。

あとがきでは、作者が抱く自己の家庭に対しての考えについても書かれており、これについては"大人"という評価を得ることが出来た。子供っぽいママと、大人の作者。両者のギャップも、作中のギャグ表現に大きな影響を与えているのだろう。自らが歩んだ人生の肯定の方法について、学べるところがたくさんあると思う。

ママの推しは教祖様。この漫画の表現自体はフィクションだが、そこに込められた感情は決してフィクションなどではないのだ。以上の醍醐味は、単行本収録の書き下ろし込みでしか味わえない。エッセイ作品に触れたことの無い人はもちろん、数多のエッセイ漫画に造詣が深い方にも全力でおすすめしたい。ただの一個人によるこのブログを見つけた方、どうか買って読んでみてください。Kindleもありますよ。


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