『神クズ☆アイドル』の話がしたいだけ│アニメの話がしたいだけ#2

仁淀ァァァァァ!!!!!

今回私がお話したい作品は2022年夏アニメである『神クズ☆アイドル』でございます。
アイドルアニメにハマっていた去年、「あ!なんか新しいアイドルアニメはじまんじゃん!」と思い事前知識も無しに見始めたのがこの作品。

顔はいいが全くやる気のない“クズアイドル”仁淀ユウヤが伝説の“神アイドル”最上アサヒの幽霊に出会い、自身に憑依させることでアイドル界のトップを目指していくドタバタアイドルコメディ

“クズ”アイドルに”神”降臨⁉アイドル憑依コメディ「神クズ☆アイドル」2022年TVアニメ化決定‼ (https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000072824.html)

そんなドタバタアイドルコメディで泣いたのがおれ。

アイドル作品は割とアイドルに感情移入して観ることが多い私が、この作品に関してはそんなアイドルを応援しているオタクたちに感情移入して観てしまっていました。そしてそんなオタクに泣かされました。
勿論、「楽して稼げると思ったからアイドルになったのにめっちゃしんどいじゃん!」な仁淀の成長を見守るってのもこの作品の醍醐味です。
けれども、私はそんな仁淀を応援するオタクたちにこそ感情を揺れ動かされてしまうんです…。

やる気のないアイドル仁淀ユウヤ(声:今井文也)とそんな仁淀の相方吉野カズキ(声:堀江瞬)で結成された「ZINGS」というアイドル。
ZINGSオタクの中でも「仁淀担」と「吉野担」が存在しているのですが、ファンサがクソなため仁淀ファンは吉野くんファンに比べ圧倒的に少ないわけです。
そんな所謂マイナーオタク的なポジションな仁淀オタクである河川敷(声:上田瞳)、ツギコ(声:大地葉)、しぐたろ(声:石見舞菜香)。
この三人が本当に健気。
イベントのじゃんけん大会で精魂尽き果てるまで戦い、大きなアイドルフェスに出ることになったZINGSを心配し、飲み会でZINGSについて語り合う。
健気で清々しいオタクだよこの三人は!
三人見てるとオタクっておもしれーーって思います。オタクながら。

そしてこの人については絶対に語りたかった!
私が泣くハメになったキャラ、瀬戸内ヒカル(声:寺島拓篤)の存在です。
瀬戸内くんは大人気アイドル「Cgrass」のリーダーなのですが、その実態は超オタク。
何を隠そう瀬戸内くんは最上アサヒの大ファン。
最上アサヒ(声:東山奈央)は本作のメインキャラの一人で、仁淀にとりつく幽霊ちゃん。生前は神アイドルとして名を馳せていました。
瀬戸内くんは引きこもりだった過去があるも、アサヒちゃんを見て活力を得て自らもアイドルを志そうとその引きこもりから脱却できた、いわば推しが人生の恩人タイプのオタク。
しかし自分がアイドルとして舞台に上がるときにはそんな最推しであり人生の恩人はもうこの世にいない。それでもアサヒちゃんのオタクをやめることなどできず、寧ろどんどんアサヒちゃんの背中を追うようになってしまっていたのです。
いやもう……それでもう泣いてまうが??
推しの死、ファンという概念、推しへの罪悪感、推したくないのに推してしまう気持ち。
瀬戸内クゥン!!!!(泣)

瀬戸内くんメイン回を見た時、私は(瀬戸内くんほどのガチオタクでは無かったものの)自分が推していたアーティストが亡くなった時のことを思い出しました。あの時暫くは現実味が無く、もうその人の曲は聴けないのかとか、その人がいなくなったそのグループを推せるのかとかオタクとしてやり場のない感情を抱えていました。そんな日を思い出し気付けば私は瀬戸内ヒカルを一アイドルとしてというより一オタクとして見て、そして涙しました……。

健気なオタクたちを丁寧に描くことにより”推す”ということと”推される”ということの双方向性をより深く感じられると思うのです。
この作品の素敵なところ。

そしてこれも言いたかった話…。
仁淀役の今井文也さんはマジですげぇです(終盤の語彙力)
通常時の仁淀とアサヒちゃんが憑依した時の仁淀で印象が違い過ぎる。プロすぎ。しかもそれで歌っちゃいますから驚きですね…。
調べたところによると今井さんはこれがテレビアニメ初主演とのこと。
すげぇ…すげぇなぁ…。
今井文也…覚えました…メモメモ…。

リアタイ視聴時のツイート

「誰かを応援している」「誰かのオタクだ」という人にこそ見てみて欲しいアニメ、神クズ☆アイドル。
原作はまだ続いているので是非に!


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