見出し画像

【モモイロインコ】ちゃちゃまるをプロのバードトレーナーさんにトレーニングしてもらった話

「これを読んだ飼い主さんに注意してほしいこと」

・あくまでうちのちゃちゃまるをプロのトレーナーさんに見て頂いて、
 ちゃちゃまるにあったトレーニング方法であること。

・鳥さんの性格や環境で同じ方法をしても悪化する場合があるので、
 あくまでも一例としてみてくださいね!


ちゃちゃまるは生後半年(お迎えしてから4ヵ月)のモモイロインコの男の子でお迎えしたばかりの頃はほぼ噛むこともなく、時々興奮するやんちゃな子という感じだった。

最近になり何かにつけてすぐに噛みたがるようになってきて、
指が出てくるとカミカミ、腕に止まらせても腕を噛んだり、そのまま登ってきて首を噛もうとしたり(パートナーは噛まれている)など、
まだ甘噛みなのだが興奮すると本気噛みではないにしろ、血が出るというあまりよろしくない行動をするようになった。

他にも頭に飛んで乗ってきたり、カーテンレールに乗ったり、降ろしても乗ってなどを繰り返して大きな声で興奮したりする。

まだ問題行動までは行っていないし、おこちゃまなのでやんちゃなだけだと思うが、きっと私たち飼い主がちゃちゃまるを上手く誘導できていないだけなんだろうなと思ったのでプロバードトレーナーさんに相談してみることにしたのだ。

予約を入れ、実際に受けてみてとてもよかったので問題行動で困っていて、プロバードトレーナーさんが気になっている飼い主さんの参考になればと思う。


まずはヒアリングから

トレーニングは遠方なのでオンラインでお願いした。
zoomにてまずはちゃちゃまるをケージに入れた状態でヒアリング。
この時も常にちゃちゃまるの動きをトレーナーさんは見ているようだ。
途中ちゃちゃまるが自分そっちのけでトレーナーさんとスマホ越しに会話している私にイライラして、騒いだり「ちゃっちゃ~っちゃっちゃ~」と歌いだしたりしたので吹きそうになった。。。

メールでの相談時の噛み癖については、実は1週間前から独自で始めたターゲットトレーニングでほぼ噛まないか、噛んでもソフトタッチにまで改善していたので、相談内容は以下に一旦絞られた。

・カーテンレールなどの止まって欲しくないところに止まらないようにする。
・頭にとまらないようにする
がメインとなった。
サブで一応噛まないようにするがある。
噛まないようにというか、噛ませないようにがこの場合正しいかも。
ちゃちゃの様子をみていたトレーナーさんもメモに「齧るの大好き」と書かれたそうで、とにかく何かずっと齧っている。
言われてみるとおもちゃもケージも何かしらずっと齧っているかも・・と思った。手も指もやはり齧りたいんだな?


教えてもらったポイント

まずは褒める(ご褒美)のタイミングが重要で、
メールのやりとりでも書いていただいていたが、実際の行動を見てもらいながら指導して貰えてとてもわかりやすかった。

ちゃちゃまるの場合は、ターゲットスティックをつかったターゲットトレーニングはほぼできているので、問題は飼い主の褒めるタイミングとダメな場合の対応だ。

わたしも気が付いていたのだが行ってほしくないところにしつこくちゃちゃまるが行くのは、やはり飼い主側の対応がよくなかったようだ。


よくなかった飼い主の行動

ちゃちゃまるはターゲットするとちゃんとソフトタッチで先端に嘴を触れ、できたらソバの実を貰えるというトレーニングを毎日していたのだが、食べ過ぎも気になるので「おしまい!」と〆て終わりにしていた。
するとまだやりたい(食べたい)ちゃちゃは、わざとカーテンレールなどに飛んで逃げ、興奮した様子を見せる。
壁紙をかじろうとしたりもするので「ダメ」といって飼い主側は止めに行くし、そこから降ろしたりする。
それを繰り返すので気を引くために再度ターゲットトレーニングをしたり、フォージング(猫の爪とぎにソバの実を仕込む)をしたりしていたのだが、それがいけなかった・・

何故なら、まだまだソバの実を食べたいがために、わざとダメなことをしてまんまとトレーニングやフォージングを再開させることに成功していたのだ。
この一度の成功体験があると、ますますエスカレートして意地でも貰おうともっとよくないことをしてみたりするようだ。
また、ソバの実のご褒美がなかったとしても、「ダメ」の声がけや、ちゃちゃを降ろしたりなども、ちゃちゃまるにとっては遊びのようなもので、構ってくれて楽しいからやる、につながるとのこと。

言葉の内容ではなく、声がもう報酬(メリット)のようなものだそう。

では何が罰(デメリット)なのか

簡単そうで何気に難しい『無視、無関心、ノーリアクション』だそうだ。

確かにノーリアクションが効くとは見かけるのだが、実際行ってほしくないとこ、危険なところなどを見ないふりできないけどどうすれば・・と思っていた。

今回のちゃちゃまるの場合は苦手なもの嫌いなものを見せる、が効果的とのことでハンディ掃除機を日頃嫌がっているので、それを見せてみた。
※あくまでちゃちゃまるの場合は実際に見てもらい性格を把握して、この子には苦手な物が効果ありというプロの見立てだったが、性格によっては逆に悪化させたり再生不能なくらいの関係になる場合もあるので絶対に真似はしないで欲しい。

カーテンレールに止まった時で呼んでも来ない時、さっと掃除機を見せると、慌てて飛び折りてきた。(掃除機を見せた後は見えない場所にすぐ移動)
その後、止まっていい場所に止まれた時につい声がけしてしまったのだが、
「悪いことをした後に飼い主のリアクションは10秒経ってからにして下さい」とのこと。
ついついカーテンレールからスタンドに飛び移ってくれたので、いいこ~と言ってしまったが、早すぎて悪いことが褒められたとつながってしまうらしくてNGだった。

10秒ほど開ければ褒めてOKとのこと。
なるほど~~~

あとは止まり木スタンド代わりに、突っ張り物干しにロープを巻いたものを置いているのだが、その段が低いのでちゃちゃまるが止まりたい高さのものがなく、カーテンレールに行きやすいというのもアドバイスを受けた。

止まり木は目線より低くしないでいいらしい

鳥さんは高いところが好きなのを知っていたが、『目線より高い位置に止まらせないように』とショップのおじさんや病院の先生やネットで大型鳥のしつけについて調べるとだいたいそう書いてある定番のお約束だったので、目線より高くないようにしていたのだ。

その話をトレーナーさんにすると
「都市伝説です」
と言われた。

え?マジで???みんなこれ絶対言うのに、実は目線より高いとか関係ないの?!とかなりの衝撃だった。

でもアメリカなどの鳥の行動学や飼育最先端の情報もいち早く取り入れているプロがいうのだからきっと本当なのだろう。

ということで、後でかなり上にあげることにした。

実技トレーニングでやったこと

・ターゲットスティックなしでご褒美をちらつかせながら指で腕を指して「おいで」をして飛んでとまらせる。

・指で行ってほしいところ(この場合スタンド)を指してそっちに飛んで止まらせる。

などだ。

実際にやってみたところ、おいでのほうは普段からできているので問題なし。
止まり木スタンドへは、最初は指でトントンと止まり木をつついてココ!をしたら問題なく飛んでこれた。
その応用で、そこそこ離れた位置へ「おいで」をして飛んできて止まったらご褒美のソバの実とべた褒め。
次にスタンドを指さし、止まっている腕からスタンドへずいっと投げる?放るような動きをして飛んでスタンドへ止まったらすぐにソバの実とべた褒め。を繰り返した。

すると指すだけでスタンドへは飛べるようになった。

ちゃちゃの場合はパワーも有り余っているので、飛ぶのはとてもよいそうだ。そもそも大型鳥は飼育下だとあまり飛べないのでストレスもたまるらしい。
また、ちょっと焦らすのも効果的だそうだ。
取れそうで取れない、届きそうで届かない、行けそうで行けないなど、少し困難があったほうが、一生懸命考えたり、面倒でもやり遂げたりなどできると嬉しいし、やり遂げれなくても思考をするのがストレスも発散できるらしい。


1回目のオンライン相談をうけて

そんな感じで要所要所でちゃちゃまるのお部屋(まるまる1室がちゃちゃの部屋)の環境、飼い主の対応の仕方、トレーニングのコツ、ちゃちゃの喜ぶことなどを長時間みっちり教えてもらった。

実は2回に分けてオンラインの相談ができるので、1回目の最初のアドバイスを受けた後、改善できる部分はしてみたりアドバイス通りにトレーニングを続けてみて効果のほどをじっくり経過をみてから、その後また2回目を受けられるのだ。
その間も文章でわかる範囲でならメールで相談にものってくれるし、なんてありがたいんだと思った。

ちなみにちゃちゃまるはめちゃめちゃ覚えが早い。
2~3回繰り返すともう意図が伝わったのか、すぐにできるようになる。
とても頭がいい子だそうだ。
そして頭が良すぎてとても難しいそうだ。何度も言われたのできっと難しいんだろう・・・色んなことを考えたり色んな行動をしてくるのかなとまだふわっと考えているけど、年を重ねればきっと意味がわかってくるかもしれない。

ちゃんと正しくトレーニングできていれば問題にはならないとのことなのでもしまた困ったら相談したいなと思っている。

オンライン相談終了の時にちゃちゃまるがトレーナーさんに
「ばいば~い!」「またね!」と何度も言っていたのだが、オンラインのスマホ越しに飼い主以外の人にも挨拶できるのかと驚いた。
初めて私たち以外のヒトと交流したのだが、ちゃちゃまる賢すぎるのでは・・・と驚かされた。

今回も始終いい子だったし、トレーニングもすぐにできるようになるしで、改めてちゃちゃってやっぱり賢かったのか・・と思った。
そんなちゃちゃまるを観察して、ちゃちゃまるのやりたいことやしてほしいことを見抜くバードトレーナーさんてすごい!プロってすごい!!と思った。

アドバイス後のトレーニングや進捗などはまた次に書こうと思う。
とても有意義なオンライン相談ですごく良かった!
きっと相談してなければネットであれこれ調べては試してを繰り返しただろうと思う。
ただ、やはり鳥さんは賢い分心も複雑なので、性格の違いでその子にあった学習の仕方があるなと思った。
書いてあることは間違いではないのかもしれないが(都市伝説については驚きだが)同じことが正反対の子に対して有効かと言えば悪手になることもある。
鳥と思わず、人間の3~4歳くらいの子と思って接するぐらいがいいんじゃないかなと思う。
うちには文鳥やサザナミインコ、オカメインコもいるが全員性格が違う。
サザナミインコに至っては2羽いるが性格が正反対だ。
そう思うとやはりその子にあったアプローチを選ぶのが重要なんだなと思った。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?