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【毎日が文鳥】めろちゃんの生まれた時の話

桜文鳥のめろちゃんは、生まれつき足の指がそれぞれ1本づつしかない。
まろちゃんとあめちゃんの間にできた5つのたまごのうち、4こが孵化してうまれた長男だ。

まだまださし餌のお手伝いができないほど小さい間はまろちゃんが決死(あめが育児拒否でワンオペだった)でごはんをあげ、休憩中にこっそりつぼ巣の中をカメラで撮らせてもらっていたところ、なんか指がない子がいるな・・と注意してみていた。

生後10日ほどになってまろちゃんも疲れがでてきているだろうということで、小鳥の病院の先生にも相談してさし餌をお手伝いすることにした。
その時にやっとしっかり一羽一羽点検できたのだけど、やはりめろちゃんは右足は前の中指1本、左は後ろ指の1本しか爪がはえたちゃんとした指がない欠損の子だった。

他の子にくらべて立てないので、ペローシスになってたら・・とも思い、早いけど病院につれていってみてもらったところ、

「この子は生まれつきの奇形が大きくでているので、内臓も奇形している可能性が非常に高い。こまめに診せにきて」

「ペローシスにはなっていないが、踏ん張りがききにくいので歩く練習、立つ練習をすること」

「兄弟と一緒に入れると踏まれて余計に変形しやすくなるため、分けること」

などのアドバイスを受けた。

その日からめろちゃんはふごにペパーレットを引いて踏ん張りがききやすく、くぼみを使えば体を預けて寝やすい状態にした。

他の子たちは小さな箱にペパーレットを入れて、固まって寝てもらうことにした。

挿し餌もお手伝いすることにした。
まろちゃんが嫌がるかなとも思ったが、案外すんなりさし餌をあげることや、あげた後も受け入れてくれている。

まろちゃんだと大きな口をあけてピャピャピャピャ鳴くのに、最初開けないので、開けて~とやってると、まろが私の手に止まって雛の嘴の脇をツンツンしたら大きな口を開けた。
「なってないわよ、こうやるのよ!」と教えてくれたようだ。

真似してシリンジの先でトントンとやると、同じようにパカっと大きな口を開けてくれた。
すかさずパウダーフードを入れてあげると、鳴きながら飲み込んでくれる。
まろちゃんも満足そうだ。
あげられているのをみて、他の子にあげだした。

まろちゃんがあげたあとにさし餌を足してあげたり、さし餌貰った子にまろちゃんが追加したり。
まろちゃんとの連携がうまくいっていて、まろちゃんにも余裕がでたようだった。
お腹いっぱいにさせたあとは、まろちゃんもちょっと自由時間が作れるようになった。

おうちは一緒のケージで中に3羽(ゆき、なぎ、あずき)の入った箱と、めろちゃんの入ったふごを上のふたを開けておいてまろから見れるようにしてあげた。

それもそんなにまろちゃんは気にならないみたいで、ケージの中でも自由にしている。(父親のあめちゃんは雛においたをするので別居)

ごはんの度に取り出すのだけど、みんなが立てるようになったころから、
めろちゃんはごはんをもらったあと少し立つ練習をして、歩く(ハイハイ?)の練習を毎回するようにした。
よろけたりはあるけど、意外と立てたり歩いたりできるようで、滑らなければいけるぽい。

暫く日が経ち、3羽は少し大きいプラケースになった。
めろちゃんは箱になった。
そのプラケースのフチにみんな飛び乗れるようになってきた。

めろちゃんも羽ばたき練習はしているし、同じように飛び乗りたいだろうから、すべらないようにプラケのフチに自着テープをつけてあげてみた。

そっと乗せてみるとおっとっととなりながらなんとか乗れてる!
飛び乗りたそうなので、おろして様子をみると、なんとちゃんと飛び乗れた。
グラグラはするので、兄弟たちがはさんで体を支えてあげていた。

めろちゃんよかった・・・同じようにできてるよ~~!!
兄弟たちも優しい!
小さい頃はみんなふわふわであったかくて、いつもくっついたり重なっているので、寝るとき一緒にいれないのはさみしいかもだけど、遊びにでたときはみんな一緒に遊んでいて楽しそうにしている。

そのうち飛び回るようになって、めろちゃんも飛ぶのがとても上手になった。むしろ足がすべりやすい(前後ろの指が揃ってないので、つかむことができないのだ)ので、その分ホバリングで微調整して体勢を整えるために飛ぶのが上手になった。

そんなめろちゃんなんだけど、滑らないようにおうちの止まり木には全部自着テープを巻き、ステップをたくさんおいていろいろ工夫しているのだ。

ちなみに床はめろがよく飛び降りるので、衝撃を抑えたくてエアキャップ(ぷちぷち)つき封筒を敷いている。

兄弟だけど仲良しなのでなぎちゃんが同居鳥で、いつもくっついて寝ている。
たまごを作るわけにいかないので発情抑制をしているけど、めろちゃんはダンスもうまくできないので二人の間に子をつくることはない。
でも一生一緒に添い遂げる相手がいるのは小鳥さんにとってはきっと充実した毎日が送れるので、私はそれでいいと思う。



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