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プーさんとシャーマンキング

僕は学校でよく ユルい と言われていた。
キャラのことである。

思春期の僕の部屋には
プーさんのぬいぐるみと
漫画「シャーマンキング」が存在感を放っていた。

プーさんは家族旅行で初めていった
ディズニーランドのお土産。
シャーマンキングは僕が初めて全刊揃えた
マイバイブル的漫画だ。

なんせ僕はユルいものに憧れていた。
丁度、流行ってたのかもしれなない。

ルフィや黒崎一護はキバッている時がカッコイイ。
血とか汗とかドバドバでめっちゃエネルギッシュだ

一方
プーさんと麻倉葉が一番カッコよく描かれている場面は、
「何もしないをしている」時だ。
卑屈にもならず、かといってこれ以上を求めない。飄々とした感じがめちゃくちゃイケてる。


いつからか僕はエスカレーターに乗っている時、
信号を待っている時、
「今、何しこうかな」って暇な時間を埋めるようにスマホを触るようになった。

焦っているのとはまた違う。
けど暇な時間は落ち着かない。

僕は常に何かしようとしている。


何かする
ということは
自分が自然とやれないことをする
ということだ

ボーッと歩いてみたり、空を目に入れてみたり、鼻歌を歌ってみたり。

キバらず自分ができることや今ここに既にあることを見つめる日

って月にどれくらいあるだろうか?

もちろん、キバっちゃいけないってことじゃない

きっと大切なのは、
気張る時と気張らない時を
自分の手の内でコントロール出来ているかどうかなんだろう

もしプーさんが10ページずっとキバっていたとしたら、
それはもうプーさんではないんだろう。

 



プサーンなんだろう




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