精神論では辛くなるだけかもしれないと気づいた話

前回の続き。

余裕がなくなった原因を自分なりに考えてみたんだけど、
大きな原因の一つは「息子の自我が強くなった」こと。
つまりイヤイヤ期に入った(と思われる)ことだと思う。

成長過程で見れば必要な過程だし、
自分自身があまり親に意見を言えなかった身からすると
「素直に気持ちを表現できていてよかったよかった」と思う時もあるんだけど、

自分が体力的に疲れていたり、癇癪が続くと心の大事な部分がえぐられていくような感覚になる。
怒鳴ったりすることはないんだけど、これ以上えぐられまいと心を閉ざすと私は「無」になってしまうらしい。
子供からしたらその方が怖いよね。

でもまさか私と仏のような夫から、絵に描いたように道路に寝そべって泣き喚く子供が生まれるとは思わなかったわけですよ。



二つ目に、「子供との関わりの経験値不足」。
上手い言葉が見つからないけど、とにかく今までの人生で小さい子と関わる事がなさすぎてどう接したらいいのか分からないし、何かあった時に思いつく選択肢が少ないってこと。
これは私の自信をなくすには十分すぎるくらいの項目で、最近はこの経験値不足が原因で精神的に落ち込んでいた。(正確には今も落ち込んでる)

今までの私は自分で努力してこの人生を作り上げたっていう自信があって、具体的にいうと学校の勉強を頑張ったり、資格をとって働いたり、「社会で働く」ってフィールドが自分の強みだと思って大事にしてきたのね。

だから子育てで一旦「社会で働く」フィールドから降りてしまった時、自信が持てるものを全部置いてこないといけない状態になって、もう本当に何の武器も知識もないまま無人島に連れてこられたような、大袈裟でも何でもなく本当にそんな気持ちになったのよ。

「子育て」フィールドでは私は本当に初心者で、今までその立ち位置になったことのない私は自我を失うくらい怯えてしまって、
それでも育てていかないといけないからたくさん調べたり考えたりして自分なりに頑張ってきたつもりなんだけど、

ある時幼児教室の先生に
「その育て方は甘やかしすぎで、将来絶対友達と衝突したり社会で上手くいかなくなる時がきます。大変かもしれませんが我慢をさせてください」って言われて、そこからもうずっと自己嫌悪タイムが続いているってわけ。

先生に状況の全てが正しく伝わっているわけではないからそのアドバイスが適切かはわからないけど、
メンタルが弱っている私には「お前の育て方が良くないせいで息子が社会で苦労する」って言われたように感じて、なんて取り返しのつかないことをしてしまったんだって自分を責める日が続いた。



このご時世なので保育園の公開保育が中止になった代わりに保育の様子を動画配信してもらえることになったんだけど、
それを見ても「ああ、うちの子だけタオル持ってる(精神安定のためにタオルが手離せない)」「スプーンの持ち方おかしい」「鉛筆の持ち方おかしい」「言葉が遅い」「落ち着きがない」ってできないところにばかり目がいって、
「元気そうでよかった」「思ったより周りの子と同調してるじゃん」って言ってくる家族に軽く絶望すらした。
どうせ所詮他人事だからそんな能天気な感想しか出てこないんだ、
どうしてうちの子が出来ないことをできるようにしてあげようとか、何が足りないかとかそーゆー目線で一緒に問題解決してくれないんだろうとか、
そんなことばかり考えてた。
確かに動画内の息子は家では見せない様子で微笑ましかったんだけど、私は妙な責任感からただ手放しに「かわいいね〜」で済ませられなかった。



自分の努力が概ねそのまま反映されてきた「働く」フィールドとは違って、
「子育て」フィールドでは思い通りにいかないことが大半で、「息子も別人格」ってことを理解しているつもりでどこかでコントロールしようとしていたのがことごとく失敗に終わっている状態。
私は今までどちらかというと精神論で「気合いで何とかしよう」としてきたタイプなので、今の状態がもどかしくてやるせなくて本当に辛い。

もう少し言葉が出てきて、意思疎通ができてイヤイヤも落ち着いたら息子と穏やかに過ごせるようになるんだろうか。

子供大好き!な知り合いは「宇宙語話してる時が一番かわいい時じゃん〜」「あの頃に戻りたい〜」って感じなので、ああ私はどう頑張ってもこっち側にはいけないな、となった。


夫曰く、私は「正解を求めすぎ」らしい。
子育てに正解はないから、その子のことを思ってしたことなら何でも正解だよ、と。
そりゃあ言葉は綺麗だけど、それを普段ほとんど家事も育児もしていない人が言いますかね?って言葉は飲み込むとして、
確かにそのマインドは大切だなと受け入れることにした。

あと、「息子の評価が親の評価につながるのが嫌なんでしょ」とも言われた。
もう息子は息子なんだから、母親の責任ではないよ、と。
いやいや、息子まだ2歳やで?20歳とかなら分かるけど、まだ2歳よ?
まだまだしつけは親の責任って歳だと思うけど…
この点においては納得できず。

で、「じゃあどんな子供だったらよかったの」聞かれて少しハッとした。
産む前は、健康でニコニコ笑って、元気いっぱいで、勉強はそこそこでいいから好きなことを見つけて熱中してほしいって思ってたのを思い出した。
その点ではほぼクリアしているではないか。
(幼児教室では好き放題やって注意されまくりだけど、車が好きすぎて道路ばっかり見てるし「キーキーター!!(救急車)」って叫んでる)


でもさ、言い訳するとさ、今までは「正解」を選ぶことが求められる環境にいたのに、急に「何でも正解」みたいな曖昧な環境で生活しろと言われても混乱するよね。
私は「働く」フィールドで頑張ってきたんだよ。そこでは上手くやれるんだ。
だから必要以上に自分を「できない人」認定するのはやめよう。
ニコニコほわ〜んとして、あまり先回りして一喜一憂するのはやめよう。
今日1日を楽しむことを意識しよう。

よし!!!
何も解決してないけどもう考えるのやめよ!!
次からは楽しい記事書く!!


●最近の息子●
・車好き好き愛してる
特に好きなのはクロネコヤマト、佐川、引っ越し車とかパネルバン
救急車、消防車、カーキャリア、トラック、ミキサー車、重機、タクシー、バス
・「洗濯物入れてきて」の声かけでお手伝いしてくれる。褒めて欲しそうな笑顔で戻ってくる。
・親の顔を確認しながらいたずらをする。
・走るのが早い。
・食べムラがすごい。少し体型もシュッとした。
・大リンゴブームが去った。

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