そして北海道延長へ
ジャガイモが餅へと変わるにはもう少し時間がかかる。
私はイモを送ってからもしばらく北海道に滞在していたのだ。
4人で2泊3日を過ごした「真冬の北海道で薪ストーブを楽しむ会」は平穏無事に幕を閉じた。
そして私はなぜか、同行者の3人を空港で見送って1人北海道に残留する。
支払済で払い戻しのきかないチケットはドブに捨てた。
今回のレンタカー代を割り勘したい北海道旅行については昨年の9月頃、高校の同級生Mに話していた。
「楽しそうやなぁ、行きたいなぁ、行けたとしたら来年2月22日〜24日の3連休やろなぁ、でも休み取れへんやろなぁ。」
とMは言っていた。
彼の勤め先に休日が少ないことは私も知っていたので、「まぁMは無理やな。他の人誘おっと。」と早々にMの可能性を除外した。
そして昨年の11月にSNSで同行者を募集したところ今回のお三方が名乗りをあげて、2月17日(月)〜19日(水)の滞在が決まったのであった。
あとは旅行当日を待つのみという状態で迎えた昨年の大晦日、久々に会ったMが、「2月の3連休、会社の休み取れたから、北海道行ける事になった。」と告げてきた。
「北海道は別の人と行く。」と伝えていなかった私の身勝手な考えだとはわかっている。
わかってはいるが、「今さら言うてくんな!!」というのが正直な胸の内であった。
とにかく私の不義理が原因なので、「おぉ、そうか、、、それはよかった、、、」
とだけ言っておく。
それから種々の葛藤があった末に、19日に3人を空港で見送った後、私は北海道に残留して22日にMを迎え入れる事となったのだ。
そのようにして、当初は2泊3日の予定だった北海道旅行が8泊9日へと延長されたのである。
空港を離れ、夕暮れの町を歩きながら温泉へと向かう。
グループ旅行もよいが、一人旅もまたよい。
つづく
みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。