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封印してきたグロテスクな嗜好を紐解いてみた

最近amazonの中古の物理本は価格が高騰しているので、BookOffOnlineを利用する事があります。
先週一ヶ月くらい前に取り寄せてもらった本を近くのBookOffまで取りに行きました。

それはありふれた事なのですが、帰ろうとした時レジカウンターの裏側にベクシンスキの画集が見えました。
新品はもちろん中古も数が少ないので、手頃な値段で手に入ることは少ないのですが、1冊3000円程度で3冊もまとめて手に入りました。



始まりはSTINGのバロック

当時、九龍城砦の取り壊しが話題になり、プレステでクーロンズ・ゲートなんてゲームが出ていました。

でも何か違うと感じていた自分がハマったのはSTINGのバロックでした。

このゲームに出てくる異形というクリーチャーは独特のデザインで、HRギーガーやサルバドール・ダリを連想していましたが、何かが違う…とずっと感じていました。

この作品のクリーチャーデザインで韮沢靖さんが有名になったのですが、この人のデザインはどちらかというとヘルレイザーとかのレザースーツ系で、重なっているけどど真ん中ではない感じでした。

ぴったり来るものがないままずっと時間が過ぎて、ある時ASCIIのネットニュースでベクシンスキの画集(一番上のやつ)が紹介されて、これだ!と思いましたが、その時購入を躊躇したらもう手に入りませんでした。

思ったより高かったんですよね…でも画集とかは重版されにくいので、入手しておくべきだなと思いました。

幼少期からの不安

いつからか忘れましたが、自分はいつか殺人鬼になるのではないかという不安を感じていました。

Labyrinthとかヘルレイザー、SOWなどのちょっとダークな世界観が好きで、ピュアな感情を眺めたりかまったりするのが好きで、いつか壊してみたくなるのでは…という不安を抱えて行きてきましたが、人を殺すことなく中年になることが出来ましたw

今の夢は死んだらナトロン湖に沈むことです。
ナトロン湖の特徴はフラミンゴが生息すること、赤くて美しいこと、そして生き物の体が石化すること。
まるでバンパイアのような姿は美しいです。あれになりたい。

グロは日陰者

グロテスクなものは隠すもの封じる物と思って生きてきたけれど、自分の事を肯定しても良いのかもしれないと思い始めています。
どうせなら作品としてこういったものを作れるようになりたいですね。

世の中にグロの需要は結構あると思うのですが、隠されていてあまり見当たらないですよね…グロが目に触れることになにか問題でも?と思いますが、きっと定形感情の持ち主は苦痛か何かを感じるのだと思います。

そういえば自分は二十歳くらいの頃、悪徳の栄えを読んでゾワゾワしました。
当時コンピューターとゲーム以外の書籍で読んだのは、悪徳の栄とラブクラフト全集くらいでした。

ラブクラフト全集は難解でショックを受けたことだけ覚えていますw
もう一回読んでみても良いなと思いました。



多読家の人はこの黒いダイヤの鉱脈をよく知っていて、昔から多読家の友人に本やゲーム、画集などを紹介してもらいました。
ただこういった趣味を持っていると友人はあまり増えないようです。
ずっと少ない友人でやりくりしてきました。

そう言えば人形作家の方って友達少なそうだな。
ググりながら書いていたら人形作家を検索してました。

ハンス・ベルメール(これは攻殻機動隊で知った気がする)、天野可淡、陽月、そういえばカラパイアでクレメンテ・スジーニというリアルな人体模型みたいなものを作った人の話が紹介されていたのも思い出しました。

僕にとって大事な価値観は、アルゴリズムなどの考え方を進化させることとグロにあるのかもしれません。


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