やられた
何故か少し動けば暑く感じるような日々が続いている。
11月の気候にしては異常だ。
そんな中での連休は、災害対策として庭に側溝を埋設するというDIY(野良仕事)をしたのだが、このおかしな気候のせいか、かなりの箇所を虫に刺されてしまった。
首や腰、両腕合わせて30を超える大量の赤いポツポツ。夢中で作業をして、袖や裾が捲れてしまっていたところをやられたらしい。右腕は一箇所が大きく赤く腫れた。作業中に払い除けたあの小さい羽虫たちだろう。
恐らく細かなところは蚊、大きく腫れて少し痛いところはブヨにやられたようだ。
想定外だ。「虫が少なくて作業がしやすい」はずの季節なのに、今年の夏よりも多いじゃないか。面倒くさがらずに虫除けスプレーをしておけばよかった。
作業完了から一夜明け、痒みを増す患部。
塗り薬を続けていても、痒いものは痒い。掻き壊さないように気をつけないと。
久々の肉体労働による全身の筋肉痛も相まって満身創痍で泣きそうだ。
払い除けたらそそくさと飛び立っていった、あの小さな羽虫どものことを考える。
調べるところによると、奴らは自分の子孫を残すために僕を吸血したらしい。ということは少なくとも今の奴らは、僕のお陰で過酷な自然界を生きながらえることができているのだ。こういうことを言うと、人間の傲慢っぽく聞こえてしまうが、寄ってたかって腹を満たした挙げ句痒みとか痛みを残して去るのは流石に勝手すぎやしないか。「恩を仇で返す」というものだろう、アホタレ。
もっとこう、なんとかならんのか。
「血行が良くなる」とか「肩こりが治る」とか、そういうちょっと嬉しいメリットを残してくれたほうが、彼らも生き残りやすいのではなかろうか。
許さんぞ、小癪な虫ケラ共め(傲慢)!
なんて悪役みたいなことを考えていたらまた痒くなってきた。
次は容赦しないぞ。
現実の厳しさってやつを教えてやるぞ、ホントに。
キーッ
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