仕事中心→遊びも大事

沖縄から台風で帰れなかったことや入院したことで、仕事はコントロールでき、遊びにも軸足をある程度は移せることに気が付きました。

ちょうどそんな時に星野リゾートの星野社長をテレビで拝見する機会がありました。

星野社長は年間60日スキーをされるとのことです。

星野社長いわく「まずスキーの予定を入れて、その空いたところに仕事の予定を入れる」。

時には午前中スキーを満喫、午後からホテルでリモート会議というようなこともあるようなので、まるまる60日ではないようですが・・・

私が元いたところの会社にはこんな社長はいませんでした。

社長どころかすべての社員を見渡しても、知る限りではそんな考えは存在していませんでした。

それどころか真逆で「仕事以外のことは考えるな」的風潮が蔓延しいました。

某有名な経営者の考えが支配する世界なので当然だったかもしれません。

それを聞いた時に、星野社長のような生き方にすごく魅力を感じました。


偶然の出会い!!

手術からしばらくは若干ですが後遺症があったのですが、それも2カ月ほどで完全解消。

久しぶりに旅行に出かけることにしました。

そろそろ冬支度の季節だったので目的地は暖かい沖縄に決定。

沖縄は学生時代から、また社会人になっても休みになると良く出かけていた大好きな場所です。

特に何をするわけでもなく、気が向くままにあっちこっちをうろうろすること3日目の夜で残り日数も少なくなってきたころです。

夕方散歩がてらに食事場所をさがして、カウンターだけのお店にふらりと立ち寄りました。

客は2人組の恐らくは地元の女性のみ。

1つ席を空けてオリオンビールそれから泡盛へと移るあたりでかなりいい気分に。

その時に新たに1人のお客さんが入ってきました。

年は私より少し若く、常連ではないけれど2~3度きたことがあるようです。

暫くするとどちらからともなく声をかけ話し始めました。

その方は土日と有給を使って沖縄に旅行に来られていて、年に数回程は来られるようです。

今回は離島からの帰りで明日東京に戻るとのこと。

いろいろ話を聞いていると、星野リゾート社員ということした。

本当は星野社長と出会っていたらもっとすごいのですが、現実はこのくらいが精いっぱいです。

そこで星野社長のテレビを見た話題を振ってみると、テレビの内容はかなり忠実で本当にそんな方のようです。

この社員の方自身も星野社長ほどではないのでしょうが、私のサラリーマン時代では想像できないほどプラベートの時間が充実しているイメージです。

ほんのわずかの時間でしたが、この方とこの方を通じて聞いた星野社長の話で完全に「仕事中心→遊びも大事」と考えがスイッチしました。


自宅に戻って・・・

楽しい沖縄も終わり自宅に戻ってから、すぐにこの話を家内しました。

これからは人生を充実するために、今よりはいろいろ遊びたいと。

そうすると意外な反応が返ってきました。

「そういうことができるのが会社員とちがうところなのだから、やることやって遊ぶのは大賛成」

「体が元気な間にやりたいことをやらないと後悔するよ!」


私自身、「やりたいことをやらないと後悔する」と実はそう思い始めていました。

病気で不便だった時や入院中はそこまで余裕がなかったのか、あまりそんなことは考えませんでした。

ところが体が自由になると、人生は限りがあり「できるうちにやりたいことをやろう」と強く思い始めるようになりました。

病気自体が将来の予行演習みたいで、模擬的に一時期不自由な生活になったことで逆に限りある時間に気が付いたのかもしれません。


自由に遊ぶために

完全自由というわけではありませんが、ある程度自由に楽しむためには整えておかないといけないことがいくつかあります。

まずは経済面。

それまでも生活していくには支障はありませんでしたが、もう1段余裕がないとと思いより貪欲に顧客開拓やビジネスの広がりを模索するようになりました。

それから少し大げさですが、自分が留守にしていても問題ないような組織。

ある程度、仕事を任せられる人材の採用と教育です。

これらに取り組むのも会社員時代とは全くチカラの入り方が違いました。

会社員時代は1つの山を越してもまた山があり、ゴールは永遠にないようなところがありました。

今回はゴールの先には、今まで以上に自由に楽しめる生活があるわけですから気持ちがまったく違います。


目標に置いたのは1年後でしたが、実際はもっと前倒しで半年くらいで体制は出来上がりました。

体制よりも気持ちの切り替えの方が時間がかかったのかもしれません。

「人に任せる」ことや「無駄な仕事を切り捨てる」ことをできるようになるのには時間が必要でした。

会社員時代はなんて無駄な会議や資料が多いのだろうと思っていましたが、こんな小さな個人事業でも無駄を切り捨てるのに勇気がいるのですから、上司や経営者の目を気にしているところではなおさら難しいのだろうと改めて感じました。

そうやて体制や気持ちの準備ができて、いよいよ新たな次元へのスタートですが、続きはまたにいたします。


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