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マイケル・ジャクソンとドアーズが出会う場所

ドアーズのアルバム「モリソン・ホテル」の裏ジャケに写る「Hard Rock Cafe」はその程なくして閉店しているが、その後マイケル・ジャクソンのヒット曲「Beat It」のMVはHard Rock Cafeが閉店した後の空き家でロケされている。

そんなドアーズとマイケル・ジャクソンの接点となっている場所はLAのスーパーマーケット「Green Apple Market」とそのカフェ「Green Apple」。

場所はリトル東京にも近いここ。300 E 5th St., Los Angels, California

スーパーは24時間営業しているのだが、シャッターは閉まっている。

なぜならこの辺りは Beat ItのMVに出てくるようなギャングが本当にいる非常にヤバい地区らしい。現地のガイドブックでも物見遊山な見物はおすすめされていない。行くなら自己責任でということらしい。

これはドアーズの「モリソン・ホテル」の裏ジャケでおなじみの「Hard Rock Cafe」。もちろん世界的なカフェ/レストランとして有名なあのハード・ロック・カフェでない。むしろこちらがオリジナル。

ジャケット写真を撮影したヘンリー・ディルツによると、このアルバムが出た後にイギリスから電話があり、今度ロンドンにオープンするカフェの名前として使わせて欲しいとお願いされたそうである。

Hard Rock Cafeでビールを飲むドアーズの4人。

モリソン・ホテルでアルバムジャケットの撮影を行った直後。
のどが渇いたから何か飲みたいとジム・モリソンが言うので、皆んなで数ブロック歩いて見つけたのがこのHard Rock Cafeだそうだ。

もしこれが例えば Jack's Bar みたいな平凡な名前だったらモリソン・ホテルのHard Rock Cafe サイドもなかっただろうし、あのハード・ロック・カフェも別の名前になっていただろう。偶然とはいえここにHard Rock Cafeがあって良かった。

マイケル・ジャクソンの ”今夜はビート・イット(Beat It)” 。マイケル・ジャクソンや80年代を代表するヒット曲である

エディ・ヴァン・ヘイレンのとんでもないギターソロやLAの本物のギャングが登場することでも知られている。

この最初の方、40秒あたりから出てくるギャング団その2がたむろしているバーがHard Rock Cafeだった場所である。

Hard Rock CafeはこのMVが撮影される数年前に閉店し、当時ここは空き家だったらしい。

1970年のまだ希望の見えるカリフォルニア、LAを体現するHard Rock Cafeと、1983年の荒んだポストアポカリプス的雰囲気を漂わせるBeat It。
この間がたった10年ちょっとというのも信じられない。



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