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熟知している教え子の2ゴールに沈む…滋賀に敗れたラインメール青森、柴田峡監督が感じた「詰めの甘さと自滅」【Previewおとフト】

木曜日のおとフトでお届けするインタビューの一部を抜粋してお届けするPreviewおとフトのコーナー!今回はレイラック滋賀FC対ラインメール青森の第2弾です。

ラインメールを2022年から率いている柴田峡監督の記者会見の一部をお送りいたします。

ラインメール青森の柴田監督がレイラック滋賀FC相手の敗戦後に語った言葉はこちらでした。

「久保田和音にヘディングで点を取られるようでは勝てない」

「レイラック滋賀さんはこの5試合で1勝2分2敗という成績の中、非常に苦しんでいるなという感想でした。試合前に滋賀の菊池監督とも少し話をして、 彼自身も非常に苦しそうでした。なんとかしなくてはいけないという気持ちがピッチからは伝わってきました。

我々も彼らの試合への入り方に関しては十分に注意しなくてはいけないという話をしましたし、滋賀は個人個人の攻撃のスペックが高い選手が多いので、受けてしまうとこのようになってしまうよと。

ロメロ・フランクはこういうプレーが得意だから、あのような形でファールしちゃダメだよと言っていました。しかし、そのようなファールからコーナーキックを取られて、 久保田和音にゴールを決められた。

レイラック滋賀FCの前線で体を張るプレーを見せたロメロ・フランク
またもCKからのヘディングでゴールを決めた久保田和音
CKでアシストした平尾壮と抱き合う久保田和音

その二人は僕が指導したことがある選手(※ロメロ・フランクは流通経済大学時代、久保田和音は松本山雅FC時代の教え子)なのでよく知っているんです。

和音にヘディングで点を取られるようなら勝てない…という話もしていました。彼は今季同じようなヘディングでゴールを決めていました。そして見事にそのような展開になりました。

前節はうちがセットプレーで3点取っている。そして今日はセットプレーで2失点。我々はここまでセットプレーではおそらく1点しか獲られていないはずなんですが、今日は2失点しました。それは僕が監督になってから初めてのことです。

詰めの甘さが出ました。攻撃だけではなく、守備も含めてそれがあったと思います。そこで見事に滋賀に上回られたと感じる部分もありますが、その一方では『自分たちで自滅してしまったな』という部分も否めないとも思っています。

(後半の入り方について)2点差というのはサッカーで非常に難しいものだと言われています。こちらがゴールを取れれば、滋賀さんも少し勢いがなくなってくるかな…ということもあったので、『次の1点が大事だ』と後半に送り出しました。

前半は攻撃のところで少し怖がっているように見えました。うちの選手には『相手の背後のスペースをしっかり狙っていこう』と言っていて、それでもし相手が背後を消してきたら、今度は当然ボールを動かすことができるようになる。

その相手のベクトルを見極めていこうと言ったんですけど、それを見極め切れないまま失点をして前半が終わってしまった。

そこで後半に関しては『しっかり相手のベクトルを見ながら、動かせるところはしっかり動かす』『次の1点が大事』『相手陣内でプレーするためにはもう少し前線がいいポジションをとらなければいけない』という3点を伝えました。

そういう意味では次の1点が入れば少し違っていたのかもしれないですが、それを取れなかったというのが今日の結果だと思います」

柴田監督とは2022年に何度もインタビューをさせていただいた経験があります。なぜかといえば、あの年の青森は開幕から鈴鹿戦(四日市)、MIO戦(東近江)、奈良戦(ロートF)とアウェイゲーム三連戦で、これを全て取材したからです。

当時はまさか自分がMIO…レイラック滋賀FCの中の人になるとは思ってもいませんでした。今見るととても懐かしい。曺亨仁選手もとっても懐かしいですね。あの左足フリーキックは本当に素晴らしかった。びわこのウーデゴール、元気にしてるかな。

このあとは平尾壮選手、井手敬大選手のインタビューの一部をプレビューとしてお送りしつつ、木曜20時30分~のラジオ「おとフト」では久保田和音選手のインタビューを独占で放送いたします。よろしくお願いします。


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