『江ノ島エスカー』~kaf

映画の感想についてのブログという趣旨でこのブログを始めたわけではないけど、なんとなく映画縛りの感想ブログになってるような気がしていて、今回のような1楽曲の1PVについて書くのは違うような気がしていたけど、考えてみたら一度もこのアカウントに縛りを科したことがないことに気付いて、こういうのもありかなと書いてみる。

主が10代に死ぬほど聴き倒した、アジアンカンフージェネレーション(通称・アジカン)のキッズなパワーポップアルバム“サーフ ブンガク カマクラ”のうちの一曲“江ノ島エスカー”。

同アルバムの中でも一際賑やかな曲。
聴いていて心地良いし、気分が良いし、曇りや雨の日でもなんとなく高気圧な気分になれる曲。
さらに、キッズなパワーポップだからなんだか親近感が湧いてくる。

10代の主にとってはそんな一曲だった。


時を経て(15年です…!)、今のアジカンが当時の自分たちの曲を改めて立ち上げて作った同名アルバムが今日発売された。(日付を超えたのでカレンダー的には昨日)

良い部分は相変わらず良かった。
変わらない良さ、一音目からガツンと響いていた。
けど、全然違う。
今のアジカンにしか出せない音で溢れているように感じた。

3分にも満たない曲だが、「一生終わらないでくれ」と思いながらあっという間に聴き終わってしまった。


改めて映像も見つつ、メロディーや歌詞に意識を集中してみた。
結果、10代だった時の主には全く気付けなかったけど、“江ノ島エスカー”って背伸びの曲だったのかなって思った。
新しいバージョンに関しては“背伸びの曲”、ではなく、“背伸びの曲だった”という感じ。


終盤、主人公の男の子と一緒にアジカンのメンバーが客席に座って映画館のスクリーンを眺めている。
なんとなく、“江ノ島エスカー”を立ち上げ直して録り直した時のスタジオの空気を表したシーンなのかなって思った。
こんな気分で今回この曲を録っていたのかなって。
背伸びせずにはいられなかった当時の自分を見るような。


当時の当曲は昼間の太陽の熱線を浴びながら聴くのが相応しい曲だったように思う。
が、新しくなった当曲は夕暮れになる前のほんの一瞬、まだ名前のついていない本当に僅かな一瞬の隙間にそっと忍び込ませたい一曲だと思った。

アジカン、ありがとう!!!

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