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「入管収容所」〜rap

TRASHMASTERS vol.37
『入管収容所』
@すみだパークシアター倉

今回とても楽しみに期待を持って伺ったが、それ以上の満足を得た。

満足という言葉では軽すぎるかもしれない。

ウィシュマさんの事件、熊本のリンさんの事件、また、以前からの外国人労働者の問題は気に留めていた。

ウィシュマさんのことでは、ビデオ映像を公開しないことや、裁判でも入管職員のは責任は問われないとされたり、すごく不透明で、知り得ることも少なかったので、入管収容所の中でどんなことが起きていたのか、考えるのみだった。

舞台は、自分の頭の中を整理しながら、新たな疑問を持ちながら観劇し、熱い想いが湧いてきて、さらに終わってからもSNSで同じ気持ちのたくさんの人の声を聞いて、それも全部含めて満足というか、素晴らしい体験ができた。

胸に刺さったセリフたち(うろ覚えです。もしも過激すぎる表現があったとしても、舞台の表現としてではなく、観劇した私の中で少し形を変えてしまっているのかもしれません。)

「入管局は英語ではImmigration Bureauです。Immigrationとは移住という意味です。
ですが、あなたたちは彼らを労働力として招き、働けなくなると帰ってもらうのが当たり前と言う。それは日本語では『奴隷』と言います。」

「法務省は英語ではMinistry of Justiceです。今すぐjusticeという言葉を取りなさい.あなた方がやっていることは決して正義ではない!」

このふたつの言葉はこの舞台を観て整理された私の主張そのものだったと思います。

「おとなしく管理されてれば死ぬことはなかったのよぉぉぉ💢」

「記録には明け方に『ああ〜』と声を上げたとあるが、記録を読むだけではそれがどんな声だったのか、どんな大きさだったのかはわからない」

「テロリストを世に出すことはできない。国民を守るためにやっている。」

等々

今起きている問題をすぐに作品にして世に問う、そのスピード感が舞台の力だと思う。
役者さんやスタッフ皆さんの結束とエネルギーを感じた心に刺さる作品だった。

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