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「オーシャンズ8」からの紅茶からの白湯のこと〜rap

「オーシャンズ11」シリーズのスピンオフ作品、「オーシャンズ8」(2018年)
主人公のデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)は、オーシャンズシリーズのダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)の妹。女性ばかり8人の犯罪物語。

クライムムービーだから、道徳的な頭をいったん横に置いて、思い切り楽しむ。
それでいうとめちゃかっこいいデビーのセリフ

「これは私のためでも
 あなたたち自身のためでもない
 この世界のどこかで
 犯罪者を夢見る8歳の少女
 彼女のためにやろう」

劇中、デビーが作戦会議をしながら飲んでるのは紅茶だった。マグカップからティーバッグの紐が垂れてたのに気づいた。

この映画、観るのは何回目かなんだけど、ここ半年紅茶党になったからやっとそこに気付いたと思う。
人間って、自分のフィルター越しにしか映画も現実も人の話も受け取れないものだ。

紅茶党から、今は白湯党になってきた。
きっかけはいくつかあるが、一つは口当たりのいいお気に入りマグカップに出会ったことだ。
紅茶やコーヒーや緑茶や・・なんでもいいけど、飲み物の味が邪魔だと感じるようになり、このカップで温かいお湯と口当たりを味わうことに満足してしまっている。

ところで、ところで、多くの作品の中、戦後の生活を描くシーンで来客や、食事の時ににお茶がわりにお湯を飲むのを何度も目にした。
ものがない戦後のこと、お茶も贅沢品なんだな、お湯じゃ味気ないよね・・・と思って観てたけど、何もかも奪われた戦後の生活の中、体を温める白湯はずいぶん心にも優しかったんだろうなと思う。

白湯党になったフィルターを通すとまた違うものが見えてきた。
また一つフィルターを外したら、というべきか。

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