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箱根のオリエント急行に乗ってきた

日帰りで箱根に行ってきた。目的はただひとつ、

『オリエント急行に乗る』

これだけ書くとなんのこっちゃだけど。簡単に言うと

「2019年7月末開幕の舞台『オリエント急行殺人事件』上演前に、箱根ラリック美術館所蔵の本物のオリエント急行に乗りに行く」

『オリエント急行殺人事件』、原作も映画も超有名なので説明は省くが。今夏日本で演劇作品になり、そこに自分のいわゆる『推し』が出る。

よっしゃあ開幕前に下調べだーとあれこれ調べているうち、箱根のラリック美術館に廃車となった本物のオリエント急行が展示され、しかも中でケーキセットが食べられることを知った。…いやもうこれ行くしかなくない?よし行こう、グッズ売ってたらお土産で配りたいから開幕直前がいいよね。

…なんて思ってたら。

なんと、開幕9日前になって主演俳優さんのインスタに当のオリエント急行が。うわー出演者来てるー!!なおさら行かなきゃならないでしょこれ!!


ってことで。前置きが長くなったけれど、ここから先は『オリエント急行に乗りに行った記録』

出演者ご一行はロマンスカー利用だったようだけど。自分の家からだとわざわざ特急に乗るほど距離がないので普通に小田急線+箱根登山鉄道。笑

箱根ラリック美術館へは小田原駅もしくは箱根湯本駅から路線バスで「桃源台」行きに乗って「仙石案内所前」下車。箱根湯本駅改札口を出てすぐの観光案内所で美術館の入場券とバスの往復券が一緒になったセットチケットを買うと、合計料金が500円くらい安くなる。

とはいえ、実は箱根ラリック美術館の入場券を持っていなくてもオリエント急行(正確な名前は『特別展示『LE TRAIN(ル・トラン)』)には入れる。バスだけだと片道750円。


箱根湯本駅から仙石案内所前までは混んでいなければ山道を30分前後。行きは急な登りだからそうでもないが、帰りはスピードが出るので荒い運転手だと左右に振られて酔いやすい人は結構しんどいかも。

バス停の斜め前に箱根ラリック美術館が。敷地に入っていくと門をくぐって左側にレストランLYS(リス)、そしてオリエント急行LE TRAINがある。

2つを繋ぐ通路に受付があって、オリエント急行を利用したい人はそこで予約をとる。1回につき先着で20組。1人2100円。

ケーキセットは1種だけで、現在は上記のパウンドケーキとコーヒーor紅茶orハーブティー。コーヒー紅茶はホットかアイスかを選べる。ちなみにホットだとポットで出てくる。予約段階で飲み物をどうするか聞かれるので、先に決めてから予約に進むと吉。

予約の3分前までは自由時間。待合所で待っていてもいいし、すぐ近くのミュージアムショップにいてもいい。美術館は再入場可なので入場券があれば時間までそちらで過ごすのもあり。ただ美術館、1階を1周して2階の展示室まで行かないと外に出られないので、余裕が30分以下だと相当しんどいと思われる。

余談だが乗車(あえてこう書く)の前にお手洗い必須。1回入ると基本的に40分出られないし、後述するが飲み物の量が多い。ついでに乗務員さんが複数回写真を撮りに来るので、身だしなみチェックしておくと後悔がない。

時間が来ると予約時に渡された券にチャキッと穴が開けられ、車両のそばへ。とはいえすぐには入れない。まずは車両の外で映像学習。この車両の歴史とどうやってここに設置したかを学ぶ

美術館的にこの車両は「ルネ・ラリックの作品」扱いっぽいので、このあとも隙あらば解説される。

5分くらい映像を見ていよいよ車両の中へ。ちなみに自分の回は朝一番だったからか2組4人のみだった。

車両の中は中央に大きな2つの部屋、端と端にごく小さな部屋が1つずつ、という風に仕切られている。ちなみに小さな部屋は入室不可。

大きな部屋には2人用と4人用のテーブルがいくつかあって、前方と後方の壁に大きな鏡がある。キャストさん達が座ってたのも画像見る限り鏡前の座席。

(余談だけど。『鏡や窓に誰も映り込まないように』撮るにはこの角度しかない、ってことが実際やってみてわかったわ…行かないとわからない)

セットの内容。ちなみにこのポット、1人分で4杯くらい入ってる。多いよ。ついでに熱くて重いよ。

乗った時点ですでにケーキセットが配膳されてて、座る場所を指示される。

食べ始めてすぐに乗務員さんスタイルの女性がやって来て車内の装飾の解説をしたり、記念撮影のお手伝いをしてくれたりする。車内説明は確か2回あったような。

車内のラリック作・ガラス装飾。

食器のほとんどにオリエント急行のロゴ。

車両の端の小部屋の中。個室? 主演俳優さんがあげた画像もたぶんこの部屋を撮ってる。

写真撮ったり飲んだり食べたりしていると40分弱はあっという間。基本的に車両内は全部撮影自由なので忙しく動き回る人あり(自分もここ)、優雅な話をしながら優雅にお茶を楽しむ人あり。

余談だが自分と同じ回だった3人組のうち1人は撮影で駆け回り、1人は大声で海外旅行の話をし、残り1人は何してるのかさっぱりだった。

40分になったところで乗務員の制服ではない男性がやってきて時間終了。車両を降りたところでまたグループごとに写真撮影を促される。時間が終わったとはいえ、車両の外の撮影はわりと自由にさせてくれた。

なお、オリエント急行に関するお土産・グッズは予約受付の横にあるこじんまりとした棚にお茶系や絵はがき、Nゲージなどがほんの数種あるだけ。なので、期待してくると肩透かしかも。


入口から美術館本館に向かう途中にあるよ。

ついでに

このハンバーガー

実はオリエント急行のすぐお隣だったという。

お店的におすすめのランチ限定セットが他に色々あるのに、なんでハンバーガーだったんだろ。ランチタイム終わってたのかな。でも肉厚でジューシーでおいしかった。

ちなみにキャストご一行様はレストラン入って一番奥、オリエント急行の車体が見える席に座った模様。主演俳優さんインスタに載った画像、細長い2つの窓が座った人の真後ろに見えるのは数席しかないから。

(この↑画像では窓側にいた別のお客さん達が写らないよう、斜めに向けてズームしてるけど)


こんな感じでオリエント急行の旅、これにて終了。

このメモめいた覚え書きが誰か必要だと思う人のもとに届きますように。