詩 vol.15

私の求める甘さ【bitter sweet】

とても無理だと思っていた あの苦さ
今では寂しい
私には甘過ぎるほうが 苦しかったなんて
だけど あの頃と同じ苦さも 受け付けられない
程よい甘さでいさせて
「君では飲み込めないだろうね」
それぐらいが良いの
何も足さないで

また同じ体験がしたい
味わえたら嬉しいと願う
不思議ね
だってこんなに苦いのに 好きなんだから
私が欲しいものは そう

まさかそんなものが気に入るなんてね
呆れて 笑うと刻む 目のシワが
今では大事に思えるの
振り返る道は長いから
珈琲飲んで眺めるわ
それまで見れなかった景色
綺麗だったのかもね
足元しか見てなかったから
いらっしゃい
ここの眺めは良いわよ