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ポートフォリオ(通貨の分散)



はじめに

20年近く前に日本を出て働くようになりました。そのことは自分のポートフォリオを通貨別に考えるきっかけになりました。日本という国を客観的に見るようになったのもこの頃でした。この記事ではポートフォリオと通貨について思うことをまとめます。

マイ・ポートフォリオ(2024年4月現在)

🔸日本円ベース(日本円・日本株)12%
 国籍を持つ国でありいくつかの精算や取引の必要性から保有しています
🔸米ドルベース(米ドル・米国株)60%
 世界の基軸通貨、安定的に高成長を続ける国に比重をかけています
🔸その他の国の通貨ベース    13%
 生活する国の通貨や株、オルカンへの投資などが含まれます
🔸不動産 15%

ポートフォリオにおける通貨分散の考え方

🔸強い国の成長(米国)を利用し、資産防衛します
🔸その他は、必要に応じた資産を持ちます
🔸米ドル50%:その他50%、の通貨分散を意識します
🔸為替変動によるトレードやリバランスはせず分散を優先します
(労働収入や資産収入でそれぞれの通貨ベースが増加していれば問題なし)
🔸資産形成において、日本への思い入れや特別視はありません

ひとこと

この視点に立つと、日本人としてのホームカントリーバイアスに縛られることがありません。「失われた30年」や、現在進行中の「歴史的な円安」に大きくスポイルされることなく資産を増やし続けています。

🔸為替ヘッジ型の投資信託には要注意
日本で米国株を購入してもドルベース資産として米国の成長を享受することができますが、為替ヘッジ型の投資信託などを選択すると通貨分散したことにはならなくなってしまいます。

🔸海外に資産を持つことは慎重に
海外の証券口座や銀行に資産を持つことはパワフルな通貨分散ですが、その国の制度変更や口座の凍結のリスク、納税の煩雑さなど、高度なマネーリテラシーが必要です。また資産の保有者が死んだ場合に、それを相続する方が膨大なコストや苦労をせずに資産を引き継ぐことができるかを十分に考慮する必要があります。個人的には難易度は高いと考えます。

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