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Vivaフィラデルフィア・インターナショナル・レコード 50周年!!

今から50年前の1971年…
マーヴィン・ゲイの「What's Going On」や、

スライ&ザ・ファミリー・ストーンの「Family Affair」

など、多くの名曲がリリースされたこの年に、フィリー・ソウルの名門、フィラデルフィア・インターナショナル・レコード(Philadelphia International Records:PIR)は設立されました。

1960年代からソウル・ミュージックが盛んだった、アメリカ東部の大都市、フィラデルフィア

1960年代中頃、このフィラデルフィアで、作詞家・歌手のケニー・ギャンブル(Kenneth Gamble)とピアニスト・アレンジャーのレオン・ハフ(Leon A.Huff)が出会い、タッグを組みます。
フィリー・ソウルの屋台骨である作曲チーム、「ギャンブル&ハフ」の誕生です!

彼らは、地元のミュージシャンやアレンジャーを発掘しながら、作曲・プロデュースを行い、腕を磨いていきます。
(そんなミュージシャンの一人が、ギャンブル&ハフとも多くの仕事をし、また、ギャンブル&ハフ関連以外でも作曲家・プロデューサーとして活躍したトム・ベル(Thom Bell)です。)

そして、1971年…
自分たちのレコード会社、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードを設立し、いよいよ大活躍を始めるのです!!

ギャンブル&ハフは、多くの歌手・グループのプロデュースをして、本当にたくさんの名曲があります。
その中には、メッセージ性が高い曲もあれば、綺麗なバラード曲などもありますが、特にグッとくるのは、少しアップテンポで、流れるようなベース&ドラム、そして華麗なオーケストラがバックを固め、歌手たちがそれぞれの個性を発揮する曲の数々です!
今回は、そんなグッとくるおススメ曲を(おススメと言うのが憚られるほど有名な曲ばかりですが…)ご紹介したいと思います。

McFadden & Whitehead「Ain't No Stoppin' Us Now」

マクファデン&ホワイトヘッドは歌手としても活躍していますが、作曲家としても腕利きで、オージェイズの名曲「Back Stabbers」にも作曲者として名を連ねています。

Jean Carn「Free Love」

ジーン・カーンは元々、ジャズ寄りのフィールドで活動していたようですが、コクのある歌唱がフィリー・サウンドに見事にマッチしていますね。

Harold  Melvin & The Blue Notes「The Love I Lost」

ここで歌うのは、後にソロでも活躍するテディ・ペンダーグラス(Teddy Pendergrass)。テディ・ペンダーグラスは元々、ドラマーとしてブルー・ノーツに加入したのですが、グループ・リーダーのハロルド・メルヴィンが歌ってもどうしてもしっくり来なかったところ、試しにテディ・ペンダーグラスが歌ってみると圧巻のヴォーカルで、以降、リード・シンガーに抜擢されたそうです。

Lou Rawls 「You'll Never Find Another Love Like Mine」

ルー・ロウルズはなんと、高校の時の同級生がサム・クックらしいです!
元々、ジャズ・ヴォーカルとして活躍していましたが、渋い低音ヴォイスとフィリー・ソウルの相性が最高です。

この他にもグッとくる曲は本当にたくさんあります。
今年、50周年を記念してこんなベスト盤が、フィラデルフィア・インターナショナル・レコードからレコードでリリースされており、手始めにじっくり聴いてみるのに最高です!

また、Spotifyにはフィラデルフィア・インターナショナル・レコードによるプレイリストも様々あり、こちらもおススメです!

さらに、You Tubeにはフィラデルフィア・インターナショナル・レコードのオフィシャル・チャンネルがあり、毎日のように動画がアップされており、こちらもいろいろ聴いてみるのにおススメです!
(今回の記事の音源も、多くはこの最近の動画からです。また、曲が流れる動画だけでなく、往年の人気テレビ番組「Soul Train」での歌唱もアップされており、当時の雰囲気が楽しめます。)

とても半世紀前とは思われない、まさにエバーグリーンな曲の数々!!
この記念すべき50周年にじっくり聴いて、祝い、そして、魂に響く音楽から日々をしのぐパワーをもらいましょう!

(今回の記事は、以下の本を参考にしています。)


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